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「全ての始まり」 |
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A.U.W3060年以前… 惑星「コーラル」内における局地的戦争により、環境破壊が加速度的に悪化…。 人間の住めない環境に近づいていった。 そこで、10ヶ国連盟は「コーラル」を捨て、他の惑星への移住を検討し調査に入ることになる。 それからしばらく時が立ち、移住可能な惑星を発見。 それに伴い、超距離離惑星間航行用移民船「パイオニア1」の設計、建造に着手。 A.U.W3068年… 人間が移住可能な惑星を無人探査機の1つがついに発見、報告する。 10ヶ国連盟は、この惑星を「ラグオル」と命名。 探査研究を主な目的とした移民船第一陣の、「パイオニア1」の発進準備に入るが… ラグオルは、本当に大丈夫か。移住は可能なのか。 無人探査機から得られた情報以上の事は、直接惑星に行き調べねばならない。 失敗は許されないため超一流の人選の選択を迫られる事となる。 10カ国政府のプライドや威信をかけた外交的な問題もなり、人選には想像以上の時間を費やす。 それから、8年の年を経て、発進する事になる。 A.U.W3076年… パイオニア1発進の1年前、突如エリス=シンフォニアの父ロイドと母レナが召集される。 パイオニア1の乗船員に、抜擢されたのだ。 10歳になる兄K's、6歳になったばかりのエリス、4歳のミミの幼子を残し、移民船に乗ることとなるのだ。 当然、幼い3人の子供達は離れたくないと泣きながら両親にすがりつく。 当時まだ6才だったエリス達は、ラグオルは危険だからという理由で祖父母にあずけられたのだった。 後に、エリス達はパイオニア1に乗せられた乗員の全ては超一流の人間ばかりだと聞き、なぜ父と母が? と疑問に想い祖父HIPOPOT'と祖母iYoに真実を聞きにかかる。 毎日毎日同じことを聞かされた祖父母は、ハンターズになれたらという理由で教えることとなる。 その真実は、以外な程単純であった。 父ロイドは優秀なハンターであり、一世代前の英雄キースクリフ・フロウウェンと互角の力を持っていた。 とある事件で軍をやめハンターズになったと祖父母に聞いた。 その時、ある研究を行っていた「天才」の名を欲しいままにしていた科学者であった母と共に脱走。 なぜ、脱走することになったのか? その答えは、どうしても聞くことができなかった。 その時の祖父母の瞳は、絶対に教えないという意思で凝り固まっており絶対に教えてくれなかったのだ。 そして時を同じくしてエリスが生まれたという話だった。 そして今回は特別に、脱走の事件を帳消しにする条件と引き換えに乗ったという話だった。 A.U.W3077年… 発進より1年後、「パイオニア1」はラグオルに到着。 移民団は周辺調査を行い、安全を確認し本格的な居住のための開発を開始する。 それに伴い、生活の拠点となる「セントラルドーム」の建設にも着手。 A.U.W3081年… 長引く戦乱により10ヶ国連盟の勢力弱まる。 A.U.W3082年… 周辺地域の環境整備が成るとともに、生活の拠点となる「セントラルドーム」が完成。 本星「コーラル」と連絡をとり、移民船第2陣を召集する。 A.U.W3083年… 移民船第2陣「パイオニア2」が「コーラル」を発進。 ハンターズライセンスを取得していたエリス達もも搭乗していた。 A.U.W3084年… 「パイオニア2」がラグオル軌道上に到着し、セントラルドームへの通信を開こうとした瞬間、 セントラルドームを中心に大爆発が発生…!! 「…!!!」 地上を見下ろしていパイオニア2の船員は、驚愕の表情を浮かべるしか出来なかった。 「えっ…父母は?皆はどうなったの…?」 あまりの自体にエリスは不安な表情をうかべていた… その爆発の規模はすさまじく宇宙空間から見える程であったのだ。 それと同時に、爆発の中心に意思を感じた。 爆発に意思があるとでも、いうのだろうか? 高LVの人間と、感のするどい人間だけがそれに気づいたようであった。 気づいた者達が、全員一様にして一つの意見に達していた。 (爆発が意思をもっているだと…?ありえない…だが…これは…紛れもない意思だ。 殺意とも憎しみともとれる背筋が凍りつくような悪意だ。) しかし、それは一瞬で消えた。なんだたのだろう… 背中に嫌な汗を感じながら、エリスは地表を見下ろす。 この地表にただならぬ不安を抱いて…生まれた頃から側にいる猫のようなマグ・シャトを抱きしめて。 |
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