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Bland New Tea☆Time♪

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このページは、管理人が書いたPSO小説となります。
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Phantasy Star Online Destiny 本編03話pso-novel

「戦いのいしずえ」
  退院したエリスの下に一通のメールが届いた。
 
それは総督府からのメールだった…
 「ほぇ?…依頼の通知?にいやんもミミもいないし…マリアちゃんは外出禁止くらっているし…ぬぅ…」
 そう、今日に限って兄K'sと妹ミミは外出中でいない。
マリアにいたっては、魔法実験が失敗し家を半壊させたので、しばらくは外出禁止をくらっていた。
 「エリ〜ごめーん。親が怒ってるからしばらく無理みたいなの。」
しかたなく一人で総督府に向かい受付をすませ、依頼主の所まで向かう。
 「君がエリスか。私はジットという者だ。」
 「現在、アッシュ・カナンという若いハンターにラグオル地表の調査を依頼しているんだが…
  今現在で予定終了時刻を大幅にオーバーしている。
  なんらかのトラブルに巻き込まれている可能性が高い。
  そこで、ラグオル地表にいるはずのアッシュを探しだして無事連れて帰ってきて欲しいのだ。」
 むむ…と不安になるエリスを安心させる様に、ジットは一人のハンターを指差す。
只者ではない剣呑な空気を纏わせた近寄りがたい紫色のボディをしたヒューキャストだった。
 「1人で、ではない。あそこにいるハンターの彼と一緒にな。」
 指差す方向に、エリスとシャトが振り向くと…その瞬間、得体の知れない悪寒が走った。
エリスは、口をつぐみそのヒューキャストを見た。
そしてシャトはというと…
 (何かいやな予感を感じる…。この感覚は知っている?彼を…?ナニカヲ…?)
 そして、瞬間的にシャトの中に眠る記憶領域にアクセス権限が起こる。。
 (雨…血…戦う2人のハンター…その一人は鎌をもった目の前のハンター…
 もう一人は…主エリスの父ロイド…!?)
 そこで記憶が途切れる。その先を検索してみたがプロテクトがかけてあるらしくわからない…
なぜ、プロテクトがかけてあるのだろうか…?
シャトの異常を感じたのか、エリスが頭を撫でる。
 心配そうな目でエリスを見るジットに、例のヒューキャストが近づいてきた。
 「依頼説明は終わりか?」
 「ああ…とりあえず彼を連れてきてくれないか?話はそれからだ。」
了解しました、と返事をし怯えるシャトの頭を撫でながら囁く。。
 「大丈夫だよ、一緒に仕事するだけじゃない、ね^^」
そして主は首からぶら下げている主の父母からもらった銀時計を眺めた。
 「お父さん、お母さん、がんばるね」
 未だ、行方不明な父母を探すためにやってきたエリス家族達、無事にみつかって欲しいと銀時計を握り締めた。
 例のヒューキャストに挨拶をすますと、不満そうな顔でエリスの顔を見つめる。
身長差ゆえに、エリスを見下ろす形になるのは仕方がないことだった。
 「エリスというのは、お前か。他人と組むのは初めてだぜ…」
底冷えするような冷徹な声。シャトは思い出していた…記憶の中で…このハンターの笑い声を…
 「この依頼は、もともとオレがあのジットから受けたものだが…
  突然、誰かと組んで行けと言い出した。クライアントの言うことだ。
  やむを得んが…ラグオルでは、あまりはしゃぎ回らんようにな。」
 そして、主の銀時計をみてとったハンターは話だした。
 「ほぉ…その銀時計めずらしいな…かつてそんな物をつけていたハンターもいたな…
  いや、何ただの独り言だ…ククッ」
 「あ…あのもしかして、金髪碧眼で左目に傷のある隻眼のハンターですか!?」
ああ、そうだな…と答えるヒューキャストの腕を突然掴むエリス。
  「母さんの手作りの銀時計なんです!父母をみかけたんですか!?」
掴んでいる腕を振り払いハンターは一言だけ言った。
 「フッ…それはオレが知りたいとこだ…ヤツとは、浅はかならぬ関係だからな…
  もう一度戦ってみたいものだ…ククク…」
 ククッと笑うその目は笑ってはおらず、むしろ戦いを思い出した喜び、殺意とは違う闘争本能の塊といった
情熱の炎を纏わせながら、口元だけ笑っていたのだった。
思わず、手を離すエリスに興味を失ったのか依頼主のとこに向かっていく。
それに慌ててついてくエリスであった。
 「そのヒューキャストが今回、一緒にいってもらうキリークの旦那だ。」
キリーク…その名を聞いた瞬間シャトの新たな記憶の扉が開いた。
 「クハハハハッ! いいぞ…フハハハハ!!!」
 高らかにそして微妙に音程のずれた笑い声は狂気を帯びていた…
そう先ほど彼が言ったとおり、エリスの父ロイドとキリークは戦っている。そう何度も…
依頼主の説明が始まった瞬間シャトの思考は、現実にもどされた。
 「2人でやってもらう事は2つ。
  1人は、アッシュに依頼した調査結果のデータディスクを確実にもらってくる役。
  そしてもう1人は、彼が負傷していた場合に備えての補助要員だ。
  確実を期したいのだよ。…これは公の調査ではなく、個人的な依頼でね。」
 そしてジットは頭を下げながら、告げた。
 「アッシュは私のいとこなんだ。死なせたくない。…よろしく頼む。」
依頼主の切実な願いを聞き、真摯な眼差しでうなづき答えるのであった。


森エリア1…

 謎のハンターキリークと共に森に降り立ったエリスを待ち構えていたかのように襲い掛かりくるブーマ達の群れ。
以前とは違い、降り立った瞬間から戦闘が開始される事となったのだ。
 「…いきなりっ!?」
 エリスがセイバーを取り出し、迫りくるブーマの群れに果敢に立ち向かう。
 ブーマの右腕をかいくぐり、上段からの斬り下ろし、下段からの斬り上げ、突きの三連撃でひるませ
ブーマが苦し紛れにだす、左手の攻撃をバックステップで軽くよけ、再び三連撃を繰り出し倒して見せた。
 左右よりさらに襲い掛かるブーマ。
2匹の猛攻を避けるべく、後ろにさがるのではなく死体のブーマのいる前へと移動する。
その勢いで右横回転で右のブーマの右腕を吹き飛ばし、左のブーマにフォイエを打ち込む。
 「カノソ流剣術・初段の太刀『(サイ)』!」
主の小さな体にフォトンのエネルギーが集まり、繰り出される衝撃波によって左右のブーマを打ち砕いた!
 「クハハハハッ!!」
 キリークの笑い声と共に一撃で敵の命が絶たれていく…
それは、まるでキリークの持つ恐ろしげな禍々しい鎌ソウルイーターに生命が喰われているような感じだ。
その鎌の速さはすさまじく、閃光の三日月とでもいうべき、目にも止まらぬ速さだった。
 「カノソ…?フハハハ…クックック…お前の父だけでなく、カノソまでも関係するか…ククッ」
 技の名を聞いたキリークは含み笑いを始めた。
エリスの怪訝そうな顔をみてとったキリークは面白いモノを見つけたような顔を浮かべただけだった。
 「いや…きにするな…フハハ…」


森エリア1最深部…

 森エリア1をくまなく調査したが、アッシュ・カナンの行方がわからず残るはこの場所のみとなった。
 ゲートが開くと同時に、傷つき倒れているハンターの姿とうめき声が聞こえる。
 「えっと…この人物がアッシュ・カナンなのかな?」
 うめき声の内容からディスクという単語だけが何回も聞こえ、周り様子を見ると…光輝くモノが見つかった。
近づき、手にとって見るとそれは…
 「これは…データディスク?」
 「気をつけろ…くるぞ…」
 拾い上げると同時にサベージウルフの群れが襲い掛かってきた。
反射的にセイバーを繰り出し、最初の一匹をうまく一撃でしとめる。
攻撃後の隙を狙い、後方からエリスに襲い掛かる三匹をキリークの鎌が恐るべき速さで吹き飛ばした。
 「ディープ・インパクト!」(突き刺さる衝撃)
そのあまりの衝撃の強さに、地面にたたきつけられ何もかも粉々に吹き飛ばす程であった。
 「うへっ…グロ…」
 おえっと舌を出し、嫌な顔をしてみせるエリスにサベージウルフの群れが殺到する。
キリークよりも、エリスの方が倒しやすいと判断した結果だろうが…
 キリークが鎌で攻撃するよりも早く、一瞬銀時計が光り輝き疾風の速さで繰り出される斬撃が舞い踊る。
 「シンフォニア流剣術・初段の太刀『疾風(ハヤテ)』!」
 エリスがときおり見せる、銀時計の輝きと共に繰り出される驚異的なスピードと攻撃力これには
何か意味があるのか?
キリークは、ほぉ…と新しい玩具を見つけたような含み笑いをするのみだった。
  「エリス…もっと強くなれ…私を満足させるくらいにな…」
 そういい残し、キリークはアッシュを担ぎ上げ足早に帰っていく。
 エリスはデータディスクを持ち帰る事ると、ボロボロなままだけ立って歩いているアッシュの姿と
一安心な顔を浮かべているジットの姿があった。
キリークはというと、もう報酬を貰って帰ったのだという。
  シャトは不吉な予感を感じていた…再び、あの男キリークと出会う予感を感じたからだ…


それから数時間後…

 別の依頼で、深夜の森を一人で訪れるキリークの姿。
突如目の前に黒い空間が現れ、一人の少女が現れる。
 「ぬ…?貴様は…エリス=シンフォニア?いや…違うな…」
 「始めまして…私があなたの依頼主よ…キリーク。
  私の名は…ククッ…エリス…私の名はエリス=シュヴァルツァーよ。」
  全身を、さながら漆黒の闇を編みこんで服にしたような黒いゴスロリの格好をした少女だった。
髪は、光り輝くさらさらとなびく金髪を頭部で2つに止めるツインテールをしており、肌は雪のように白く、
陶磁器のような滑らかさを併せ持ち、華奢な四肢と相まって人形さながらの美しさを持っていた。
が…その姿を裏切るかのように、熱く燃え上がる溶岩さながらの真紅の眼。
冷酷で残虐な心を表すかの如く、悪意に満ちていたのだった。
 「…何の依頼だ?」
 「フフッ…なに、簡単な事よ。私はあなたの力が欲しい。
  あなたの持つ、その実力を見せてもらうわ…」
 可愛らしい声であるが、その声の響きには見た目とはそぐわない年を経たものが持つ落ち着きと冷静さ
聡明さを併せ持っていた。
 「ほぉ…?」
 油断ならじと、ソウルイーターを構えジリジリと間合いを詰めていくキリーク。
小悪魔的な微笑をたたえる少女は、背中より悪魔の翼を生やし邪悪なオーラを全身から噴出し右手に凝縮する
すると、その腕にキリークと同じソウルイーターが形作られたではないか。
 「さあ、いつでもどうぞ?」
 余裕たっぷりな笑みを浮かべ、キリークが放つのは渾身の一撃ディープ・インパクトであった!
ぶつかりあう激しい金属音、飛び散る火花と巻き起こされた衝撃波で周囲の木々も吹き飛ばされていた。
 「なるほど…たしかにすごいわね。まさか、これで終わりじゃないでしょ?」
 ディープ・インパクトを右手のソウルーターだけで受け止める少女に、キリークの表情が変わる。
恐怖や驚きなどではない。彼の心に去来するのは、歓喜ただそれだけだった。
 「クハハハハハハ…!いいぞ!いいぞ!ハハハハハハ!
  強者との出会い!なんと喜ばし事か!面白い…面白いぞ!」
 戦闘狂にふさわしいキリークの笑い声と共に、キリークの周囲に渦巻く空気が張り詰めていく。
  (ほぉ…?)
 ただならむキリークの放つ威圧感に、少女も臨戦態勢に移った。
 「食らうがいい…!」
 キリークの叫びと共に見えるは光、それから遅れて響く空気が弾ける炸裂音。
 「カウントレス・ペネトネイト(無数貫通)!」
 閃光の如き、目の止まらぬ速さで繰り出される無数の斬撃が、少女の体をバラバラに引き裂いたかに見えた。
キリークは確かに、バラバラに引き裂く手ごたえを感じていた。
 だが、どういう事であろうか?
キリークの鎌は少女の服だけを切り裂いて、身体には一切傷を負わせていなかったのである。
 「素晴らしいわ…あなた。」
 少女は、キリークの顔を両手で撫で、顔を自身に向けさせる。
その瞬間、キリークは身の危険を察知し距離をとろうと、動こうとするが出来なかった。
 「そう、何も逃げなくてもいいのよ…フフフっ…」
 少女の声色は、甘美でとろけるような声に変わっていく。
並の精神力であるなら、それだけで心が奪われてしまうような恐るべき力が込められていたのである。
 「さあ…あなたはもう私のモノ…心を開いてい…」
 少女の発する呪縛めいた声よりも、キリークの持つ精神力が打ち勝ち距離をとる。
そして再び攻撃を放とうとした瞬間、少女の左手の手刀がソウルイーターを切り裂き、
右手がキリークの装甲を打ち破り、キリークの心臓部を握っていた。
 「闇に堕ちれ!」
 少女から湧き出る闇のエネルギーが、キリークの心臓部はおろか全身を包み込む。
倒れ付すキリークを満足な笑顔で見た少女は、指を鳴らし、黒い空間を生み出すと
キリーク共々消えうせてしまったのだった。


突如現れし謎の少女エリス=シュヴァルツァー。彼女は一体何者なのだろうか…?
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