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「薬草の調達」 |
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シンフォニア家が、エリスを残して全員が消息不明・・・ 腰を痛めていた祖父ヒポポットも、病院にいく途中に何者かに連れ去れたというのだ。 情報の痕跡から得た情報によると、例のエリス達が向かった地点で消失してしまったらしいのだ。 これは絶対に、何かあるという確信を持ちながらシャトは自らの主の寝顔を見続けていた。 そう、洞窟エリアの激闘以来エリスは昏々と眠り続けていたのだ。 エリスの銀時計に仕込まれていたD細胞が体内に侵入し、その影響で目が覚めないらしい。 もっともこれは、院長が診察し下した診断であり病院内部では院長以外知らないし秘密にされていた。 本来なら、総督府直轄の総合病院である院長が秘密にしているのも不思議であるが、その事実を 恐らく知っているであろう総督府からも緘口令が出されていた事実が、シャトがマグを使った情報網から 得られた情報の数々であった。 なぜ、総督府がエリスのような貴重なサンプルを放置し、秘密にするのか? なぜ、銀時計に仕込まれていたのか?それを知るすべは今はない。 全てが仕組まれた事だったとしたら?だが、一体なんのために? エリスが目覚めない以上、シャトは動くに動けずにいた。 思考の行き着く先は、総督府への疑念と疑惑へと収束していくシャトであった。 一週間後…病室… 入院してから一週間が経過し、変わらず昏々と眠り続けるエリスにいつもの見舞い客が来ていた。 入院してからいつも見舞いにきてくれている4人に対して、看護師のカエデが笑顔で挨拶をする。 「あら〜^^;のえちゃん、まりあさん、くみさん、れみさん、こんにちは♪」 「こんにちはー><*」 「こんにちは☆」 「こんにちは>▽<」 「おう、こんにちは・w・」 それぞれの挨拶が交わされる中、カエデがある紙を手渡した。 「院長から依頼がきてるけどどうかしらー?^^;」 医薬品の材料となる薬草等の調達もハンターズに依頼される。 「薬草の調達」 依頼主:海鷹<KAIOH> 依頼内容: 意識不明のどんな重体の体でも一発で目が覚めるキノコと薬草があるのでそれを取ってきて欲しい。 報酬:3000メセタ 「これがあれば、エリスさん目が覚めるかな?^^」 「うむ、探してみる価値はあるな・w・」 「うん☆」 「らじゃ>▽<」 ノエルが皆にそう告げると、全員が勢いよく返事し、飛び出していく。 「がんばってね〜^^」 手を振りながら、送り出すカエデであった。 パイオニア2市街地… 「そだ☆どんなキノコか調べないと〜わからないよね?」 マリアがそう答え、皆が顔をあわせる。 「たしか、総督府の内部図書館かハンターズ学校の図書館が一番蔵書多かったな・w・」 内部機密も含むため、一般及びハンターズが総督府の図書館は面倒な手続きが必要であった。 それならばと、借りやすい学校に向かう事にした一向。 ハンターズ養成学校中庭… 「あら、いらっしゃい。今日は何の用?」 受付嬢の光乃(mino)が笑顔で迎えてくれた。 「図書館利用したいんですが>▽<」 クミiが申請書を書き上げ、提出する。 「図書館ね?えっと・・・」 「え?もしかして忘れちゃったの?」 ごそごそと地図を取り出し調べ始めるので、マリアがなんとなく聞いてみる 「う・・・」 「ふっ・・・あいかわらず天然だな・w・」 冷や汗をうかべ顔を浮かべる光乃に、いつもの事だといった表情を浮かべるレミであった。 「天然じゃないもん!」 顔をぷくっと膨らませて不満げな顔を浮かべる光乃 「地図どこだったかな?・・・えーと図書館は、寮の隣よ。」 「くすぅ♪ありがとうございます^^*」 光乃が地図を広げて場所を示すと、ノエルが頭を下げて挨拶をする。 駆け足で、図書館に向かう所で授業中の格闘技術担当のUooB先生が見えた。 「お、久しぶりだな〜♪」 いつもの白い歯を浮かべとびっきりのスマイルを見せてくれるウーブ先生だ。 「くすぅ♪お久しぶりです^^*」 「調べ物か?がんばれよ!」 同じく優しい微笑みで返すノエル達に、笑顔で一向を送りだしてくれたウーブ先生であった。 ハンターズ養成学校図書館… 「こんにちは^−^」 図書館館長の蓮朱(Renju)が笑顔で迎えてくれた。 「こんにちは☆一発で目が覚めるきのこと薬草の本ありますか?」 パソコンで検索を始めて数秒、該当図書が発見された。 「きの列 35段目の756列目にあるわね^−^」 梯子を使い、該当する本をとりだし必要情報は全てメモを取り終わった一向。 「うし!次は森だ・w・!!」 「ばいばいぶ〜」 蓮朱が笑顔で手を振り、送ってくれた。目指すは森エリアだ! 森エリア1… いつに騒がしい森の中を、咆哮をあげながら飛び出してくる大量のヒルデベア。 「む・w・」 空中からの奇襲をレミとマリアの放つラフォイエが迎え撃った。 そのレミの横をすり抜け、ヒルデベアに突っ込むノエルとクミ! 「はああああ!!ソニックブロー!!!」 音速を超える一撃で、一体を屠るクミ。 「アスピレイトゴスペル(希望ある福音)!!」 ノエルの踊っているかのごとく綺麗な舞は、ヒルデベアをも魅了し殲滅していく。 「レミ、マリアそっちいったよ!」 数で攻めるヒルデベアがレミとマリアに近づいていく。 ヒルデベアの口から吐き出される火球を握りつぶし、不敵な笑みを浮かべるレミ ヒルデベア9匹による、レミを囲んでの全方位攻撃。 「少しは、知恵があるようだが・・・甘い・w・!ラウンドメギド!!」 レミの右足が地面を蹴ると、地面がひび割れ大地の割れ目から闇の力が噴き出す。 その闇の力は、ヒルデベアのみならず、周辺の草花の命をも奪い去っていく。 「わぁ、すごい☆私もやってみよ! えっと、テクを合体させたらどうなるかな?えい☆」 ラフォイエとラバータによる合成テクニック。それが生み出すのは・・・ 「あ!」 「え?><」 「>▽<」「なに?・w・;」 熱と冷気による水蒸気爆発。暴走したテクニックによる複数回の爆発は ノエル・クミ・レミをも飲み込む地面の形状を変えながら吹き飛ばした。 「む〜失敗かな?」 木にひっかかってるノエル・クミ・レミに向かって答えたマリア。 セントラルドーム裏側… 「また食われますに〜!?」 silkyがMIWA・cocoa・METEOR3人に終われながら走り回っていた。 「ふぉふぉふぉ・w・)」 「まてまて〜*’ー’)」 「あは♪」 silkyが転んで、かさを切り取られ焼かれているのを見守ってからあたりを見回す一行。 「ひっ!ひどいですに!!これでもくらうですに!!!」 ボフンッ・・・silkyの頭のきのこから胞子がとびだし辺りを包み込む。 その場にいる全員の頭の上にきのこが生え、混乱状態になり皆が暴れ始める。 「ん〜さわがしいね・・・な!?」 森の奥から騒ぎを聞きつけてきたのは、FAKE GUSTAVとCRANであった。 「アンティLV7!!」 周辺一体を明るく輝き、胞子と共に皆の頭のきのこが取れ正気にもどった。 「一体何があったんだ・・・」 ギュスターブが呆れて皆を見回す。 「かくかく、しかじかでこういうわけですに〜!」 silkyが泣き顔でクランに抱きつきながら説明した。 「ふむ、MIWA達はいつものお客さんだからいいとして、君達は?」 ギュスターブがレミ達を見る。 「あの〜すみません、実は薬草とキノコを分けてほしいのですが・w・」 事情を説明し、キノコと薬草を分けてもらえる事になった。 「薬草はこれでOK、きのこは・・・っと」 足元を見るCRANとギュスターブ 「??」 レミ達が気になり、足元を見るとそこには・・・・ 「うわ!うーわー!!」 先ほど頭の上から落ちた緑色をしたsilkyきのこ・・・ 「はい♪これね♪」 ポンと手わたされ再びこだまする絶叫。 「うわ!うーわー!!うわああああああああああ!!!」 そして日は暮れていく・・・ |
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