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Bland New Tea☆Time♪

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Phantasy Star Online Destiny 本編21話pso-novel

「狂乱の大地」
 パイオニア2・居住地区…

 その日パイオニア2は、悪夢の一日を更新する事態に襲われていた。
恐怖とパニックに陥る一歩手前の中、住人達はギリギリの理性を保ちながら避難シェルターに急いでいた。
 パイオニア2に侵入したエネミーの大群がなだらな丘の頂上にそびえ立つ総督府からも見える。
目に見えて各地域から火の手があがり、鳴り止まぬ警報と救援を求める無線がひっきりなしに流れてくる。
スプリンクラーの雨が降り注ぎ、エネミーの犠牲となった者の血が流され川と化していたのである。
そう、いま阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていたのである。


 本来であれば、力を持たぬ人々が避難シェルターに押し寄せ二次災害が起きそうなモノであるが…
今回、その様な事態に陥るギリギリで踏みとどまっているのは度重なる事件に感性が麻痺してしまっているのも
多いに関係があったのであった…
 「こんのぉ!」
 ブーマの振り下ろす腕を、ステップを踏む様に避けざま脇腹と喉を切り裂きながら奮戦するハンター達がいた。
倒した数は、百に迫ろうというのか全身に傷が無数につけられていた。
ハァハァ…と息も絶え絶えになりながらも、避難シェルター入口を守っているのである。
 「なあ、RAIKA…メイトどんだけ残ってる?」
 「0だ…ついでにいうと、フルイド類も全部使い切ったからなseris。」
 「にゃはは…みんなヘトヘトだね。その割に、kumiちゃんは割と元気残ってるよねー。」
 「あはは…戦いおわったら、総督府からどんだけ金巻き上げようかなーとね…」
 「にゃはは…あたしも頑張ちゃわないとねー。」
 「そーそーそのいきだよ、mikiちゃん。」
 「さてと…ここの収納可能人数は…あと2人までだったな。」
 「ああ…serisにしてよく覚えてたな。こっちに向かってくる親子をいれて、補給地点にむかうぞ!」
 疲労に伴う目眩に耐えながらも、全員が武器を構えるのであったが…
目の前の事態に、RAIKAが親子の護衛を…残る3人は親子を追い越し『元ブーマ』だったモノと切り結んだ。
ギシッ…硬質化した表皮が切り裂けないのだ。
 「ゴアアア!」
 一瞬にして『元ブーマ』は、亀とよく似た『バードル』へと変質する。
腕、頭、胴に当たるには当たったが…グルっ身体を回転させ3人を吹き飛ばしたバードルが親子に向かって
進みでる。
 「はやくシェルターへ!」
 「は、はい!」
 ヒレの一撃を受け流し、甲殻の存在しない頭部のわずかに傷ついた箇所にRAIKAの一撃が入った。
瞼の上をきりつけ、流れ出た血が左目の視界を塞ぐには十分な効果だった。
一瞬の停滞…隙を逃さず、すかさず放たれたバータが視界を完全に奪いとる。
吹き飛ばされた3人が立ち上がり、死角に周りながら武器を首に突き立てる!
激痛に暴れまわるバードルから振り落とされない様に、力を込め深く深く刺し入れ返す刃が完全に気道を
パクッと切り裂くと同時にズズンッ…と重い音を立てながら倒れこんだ。
 「フゥ…」
 親子が無事シェルターに逃げ延びたのを片目で確認しながら、一息つく。
そして改めて、正面に向き直り視界全てを覆い尽くすエネミーの群れを前に全速力で撤退を開始する。


パイオニア2・総督府…

 各地より伝わってくる戦況報告は、負傷者や犠牲者の多さ故に撤退を要求するものばかりであった。
主力となる熟練ハンターは、現在坑道内部で戦闘中および帰還中の報告であった。
 「一般人の避難シェルターを終えた者から順次、機関部の防衛に回れ!」
 「負傷者は、総督府に集合してください!補給と回復を行います!」
 「伝令!機関部までのエネルギーパイプにそって補給路を確保!急げ!」
 コリン・タイレル総督と、秘書らの指示が無数に飛ぶが多勢に無勢…勢力差を押し返すまでには至らない。
ましてや逃げる場所などなく、指示のある地点を守るだけの防衛戦でしかなかった。
 「クソッ…数が多すぎる。防御壁の閉鎖を急げ!」
 「ふふっ…A.N.G.E.L.S計画の運用回路の変更は終わったよ。
 全フォトンエネルギー量チャージまであと4時間…
 フルチャージしないと使えないというのが今後の改善ポイントだね。」
 「それは艦内での暮らしを維持しながらチャージに回しての時間だろう。
 艦内の全回路をチャージ用に組み替えてくれ。
 それに、フォトン適正をもつ全ての人々にエネルギーをチャージを手伝って貰おう。」
 「やれやれ…大仕事だね。それだと30分といったところかな?」
 「ふむ…作戦変更を通達する!」
 そして、コリン・タイレルの号令が艦内に響き渡った!


パイオニア2・機関部周辺…

 全ての防御壁が一斉に起動を開始し、壁の内側に辿り着けなく壁を目前に悲鳴をあげる者…
逃げ遅れた者は絶望に顔を歪めながらエネミーの餌食になっていく。
壁の向こう側から助けを求める声が悲鳴に変わっていくの聞きながら、全ての生きている者は走り出していく。
恐怖と絶望に心囚われ歩みを止めないために、本能の赴くまま生きるべき道を求めて逃げ出す一般人。
しかし己の命を賭けて、命を護るために戦うハンターズは今は全てを守るための退却に過ぎなかった。
 「クソッ…チクショウ!なんで…なんでこんなことに!
 新しく移り住む惑星探索のための先遣隊であるハンターズじゃなかったのかよ!
 治安維持のための軍部じゃなかったのかよ!クソッ!クソッ!くそがァ!」
 「今は何も考えるな…生き延びるためにやるべき事をやらないと…全員死ぬぞ?」
 走りながら悲鳴にも似た心の内を吐露していたハンター達の一部が、艦内を照らしていた照明が
順番に落とされていく中、数千に及ぶ獣の鼻息と爛々と光り輝く瞳に恐怖を感じながらも戦う意思を
失う事は無かったのが唯一の救いであった。
その場には、現存する艦内警備の全戦力が集まっていたのである。
総督府から指示の元、チャージのための準備が行われていたが…ときおり通信で聞こえてくる
防御壁が突破される音声に否が応でも、焦らされていた。
それからどれだけの時間が立ったのだろうか…ついに機関部周辺に広がる防御壁をたたきつける音…
そうエネミーの大群は、もう目の前に迫ってきていたのだ!
 『皆さん…ありがとうございます!チャージ100%完了!』
 全員が歓声をあげ、反撃はこれからだと思ったのも束の間…パイオニア2全体を揺らす激震が起こった。
パッパッと点滅する照明の中、色濃い影が人々を覆っていた。
ドォン…ドォン!
 影が動くたびに激震が起き、グルルルルルル…という獣のうなり声……全ての視線は頭上の採光窓に
注がれた。
 『ガアアアアアアアアアッ!!』
 かつてエリス達が倒した地上の王者ドラゴン…
咆哮と共に体表を覆う鱗は炎を思わせる赤銅色から、氷の様な透き通る海碧色に…
全てを凍てつかせる氷結の帝王…シル・ドラゴンへと進化を果たしたのである。
バキバキバキ…メキッ…ピシッ…
 チャージに回していたため空調設備が止まっているが…急速に室温が下がっていくのがわかった。
踏みつける足元が凍りついていく…咆哮が周囲の空気を凍らせ雹を降らせているのかバチバチと叩きつける
音が聞こえてきた。
 超高温のドラゴンと超低温のシル・ドラゴンの温度差による急激な温度変化による金属疲労と自重の重さに
よってビシッと採光窓にヒビが入る。
絶望が目の前に迫っていた…
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