本文へスキップ

PSO+PSU+PSO2のファンサイトリンク
Bland New Tea☆Time♪

Bland New Tea☆Time♪

このページは、管理人が書いたPSO小説となります。
(HP小説の無断転載を禁じます。)
PSO2(Phantasy Star Online 2の略称)は、SEGAの登録商標です。
作品の著作権は、作者にあります。
なお小説の内容は、ゲームの攻略等を示す物ではありません。
小説はオリジナル要素を、多分に含みます。ご了承の上お読みください。
ご理解頂けない場合は、ブラウザバックでお戻りください。
なお小説内に登場する企業・組織・団体は架空のもので、実在する企業・組織・団体とは無関係です。

Phantasy Star Online2 Lost Chronicle pso-novel

惑星リリーパ外伝「プロミス・オーダー」(起)
  …ここはどこだろうか。
ザーという砂嵐がメインカメラを覆い視界を完全に隠したかと思えば、吹き荒れる風が砂を吹き飛ばしていく。
状況が掴めない状態で、うかつに動くのはまずいと判断しまずは機体の動作チェックを行った。
全身が機械で出来ている生命体…我々の間ではキャストと呼ばれているボディは多少の過酷な環境化においても
生き抜く事が可能であるのだ。
 『我々…キャスト…?なんのことだ?』
動作チェックを兼ねた独り言が、自らに迫る緊急事態を明確に表現していた。
 【主記憶装置の接続エラー…ボディの接続が確認できません…▼
 無線接続による所在地を確認…全部で胴体、両手、両足の計5箇所を表示します…▼】
どうやら、身体がバラバラになっているという事だ。
ボディの損傷等が気になるが、事態把握のため直前までの記憶の修復を試みる事にした。
 【オペレーションシステム…起動準備…修復を行います…▼
  フォトンジェネレーター…起動…出力の低下を確認…▼
  サブブースター…起動確認…▼
  身体制御プログラム…修復完了。ボディとの接続が確認できないためスキップします…▼
  メインクラス…ハンターの戦闘プログラム…修復完了…▼
  スキル動作チェック…起動確認…▼
  記憶装置からの再生…エラー…直近の記憶のみ再生可能です…▼
  再生しますか?  >Y/N▼
  …再生を開始します▼】


惑星リリーパ上空…

 再生の開始は警報が鳴り響き怒声が入り混じりながら火災原因の元を特定すべくそれぞれが奔走する…
 「まずい!フォトンドライブの暴走だ!」
 「はやく止めないと!」
 「まて!それじゃ墜落する!」
 「出力低下させ、不時着できるか!?」
 「…だめです!最大負荷を超えます!」
 「総員!避難シェルターに退避!!爆発に備えろ!!!」
 そう艦長の指示が艦内に無線が飛んだ瞬間の爆発。
先陣のため降下準備していたオレは…爆発の衝撃と共に、空中に放り出された。
上下左右もわからないほどの錐揉み回転で高速回転で落下する中、身体の姿勢制御ブースターを吹かして
姿勢制御を試みるのであった。
メインカメラを覆うバイザーから、地表への距離が近づいていくのが解る。
遥か上空から爆発し落下してくる探査船オメガの破片の予想被弾範囲と、船の落下予想地点。
自身のパラシュートを開いて着地、そして仲間の救援のための必要時間の計算を瞬時に行うべく
視点を頭上に向けた。
 連続して繰り返される爆発…何かがはじき出されるのが見えた。
メインカメラをズームし確認した事を後悔した…
ヒューマン…ニューマン…キャスト…探索隊アルファのメンバーが手足を吹き飛ばされながら遥か彼方に
消えていくのである。
よりヒューマンに近い感情プログラムをもったオレ自身を、オペレーティングシステムが警報を鳴らす。
 【これ以上の落下速度は危険です…パラシュートの展開を開始してください…
  感情プログラムの異常を感知…緊急停止…▼
  身体制御プログラムの自動起動開始…パラシュートの展開開始…▼
  落下速度の低下を確認…▼
  WARNING!WARNING!WARNING!WARNING!WARNING!WARNING!WARNING!▼
  上空より飛来物の接近を確認…▼
  回避行動開始…ボディへの直接的な損害を与える軌道を確認…▼
  パラシュートが被弾するルートは回避不能…▼
  予想されるボディへの損害ダメージは30%…▼
  着弾まで3.2.1…▼
  …精査シーケンス制御をスキップ…▼
  ブースターによる姿勢制御プログラム起動…確認▼
  補助パラシュート起動…損害を確認…▼
  機体角度制御…地表の落下予想地点を確認…▼
  予想されるボディへの損害ダメージ…計測スキップ…▼
  逆噴射ブースター最大出力点火…▼
  ハンタースキル「ガードスタンス」の発動…確認…▼
  落下まで3.2.1…▼】
 身体制御プログラムが自動的に働き、落下の衝撃を爪先…膝…横向きに身体を回転させ、太ももの裏…
背中…肩…と衝撃を五箇所に分散させるが、運動エネルギーの大きさから激しく砂塵を巻き上げながら
構成されるパーツが吹き飛ばされていくのを、警報音と共に接続不良の文字が流れてメインカメラを覆う
バイザー越しに再生されていくのであった。
 『なるほど…』
 爆発の瞬間から、オレ自身が再起動されるまでの時間をバイザーから確認する。
3日も過ぎているという表示…異常が発生しているのかと想い、完全な精査と記録データの修復を試みる。
フォトンジェネーレーターの出力が20%まで下がっていたのだ。
再起動に必要なフォトンを供給するために、3日もかかったというログデータが表示されたのであった。
残りのエネルギー残量から、現状のままで起動できる時間は3時間…スリープモードに移行して充電しながら
救難信号を発しながら待つしかないようだ…
 探査船アルファの人員が無事であるなら…落下予測地点からオレがいる地点までの到達地点まで150km…
ヘリが無事なら1時間…人員のみで砂漠横断となると…時間的に絶望的だった。
 さきほどから小さな生命反応が岩陰から出たり入ったりするのを確認しながらも、どうすることもできないまま
救難信号を出してスリープモードに入ることにした。
前ページに戻る「Return」                          次のページへ「Next

HPバナー

inserted by FC2 system