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Bland New Tea☆Time♪

Bland New Tea☆Time♪

このページは、管理人が書いたPSU小説となります。
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PSU(Phantasy Star Universeの略称)は、SEGAの登録商標です。
作品の著作権は、作者にあります。
なお小説の内容は、ゲームの攻略等を示す物ではありません。
小説はオリジナル要素を、多分に含みます。ご了承の上お読みください。
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なお小説内に登場する企業・組織・団体は架空のもので、実在する企業・組織・団体とは無関係です。

Phantasy Star Universe Concert 本編03話pso-novel

「A festival of a nightmare(悪夢の祭典)」
 A.C(Allied Century)0100…

 500年に及ぶ戦争を終結させたタルカス三惑星同盟締結100周年を祝う記念祝典が行われる
事に浮き足だっている、金髪碧眼のセヤギアの服をきた少女エリス=シンフォニアがそわそわと
していた。
 「マリアちゃん、はやく〜」
エリスの友人であるマリア=ショートの部屋で待っている所である。
 「まって〜今着替えてるから」
ドレッシングルームでマリアが衣装に悩んでいる中、横からエリスにシレッとツッコミを入れる
 「エリ、あまり慌てさせてはいけません。それにまだ時間はあります」
ズズッとお茶をすすりながらエリスのPM(パートナーマシーナリー)であるリフルが言った。
 「お小遣い貰いに行かないといけないし〜薫パパとSarahママはモトゥブだっけ?」
通常のPMの身長が70cmぐらいなのに対してリフルの身長は140cmと2倍の大きさだ。
あらゆる内蔵兵器と自動進化プログラムが組み込まれているため巨大になったらしい。
 「んだねぇ、マリアでてきたみたい」
ドレッシングルームの扉が開き、マリアが出てくる。
 「おまたせ☆」
笑顔で迎えるエリスとリフル
 「おーかわいいね♪じゃぁ、モトゥブいこか!」


グラール太陽系第三惑星モトゥブ…

 人類が生活するとはとてもいえない環境にある荒廃した大地に覆われた第三惑星モトゥブ
地表は砂漠化が進み、海などないに等しいが地下には多くの水源が存在する。
そんな過酷な生活な環境の中でも、微粒金属を含む嵐が吹き荒れあらゆるメカニズムが不調
をきたす状態のため、モトゥブに眠る豊富な地下資源のほとんどが未開発のままである。
そのため一攫千金を求めて入植者があとを絶たない状況である。


第三惑星モトゥブ内ノンベエシティ…

 ダグオラシティから南西に300km程いった先にある酒好きが集まる事からノンベエシティの名
がつけられた。このシティもそれぞれのシティの代表によって構成、統治の協議をする組織
モトゥブ通商連合から委任される形でノンベエ商工議会が管理・運営を行っている。
しかし、このシティも他と同様ローグスによる裏社会が形成され政治的実権を握っている。

 「嬢ちゃん、何ぶつかってんだ!謝らんかい!」
エリスにぶつかってきた頑強な柄の悪そうな男がイチャモンをつけてきた。
 「ぶつかってきたのは、そっちでしょ!謝れ!!」
エリスも食って掛りにらみ合いが続き男が右肩を叩きさらに文句を言う
 「ぶつかったせいで、右肩が抜けちゃったじゃねえか!親に慰謝料だな・・・!」
さらにカチンときたのかエリスも負けじとさらに文句をいう
 「は?バッカじゃない?そんなガタイいいのに肩がぬけただ?お前の体はダンボールか?
こっちは、あんたがぶつかったせいで膝すりむいたんだよ!そっちこそ慰謝料払え!」
 男がブルブルと体を震わせ、ついにキレタ。
 「このガキ!いわせておけば!」
肩が抜けたといっていた右肩を高くふりあげエリスに拳をつきだす。
 男が突き出す拳をエリスは軽やかによけ、クスッと笑う。
 「この…!」
さらに拳を突き出そうとするのを、後ろから右手を掴まれる男
 「お前…俺の娘に何やってんだ?それにぶつかった時に財布をすったな?」
男のポケットからエリスの財布をとりだす。
 「あー!私の財布だ!!」
エリスが財布を指差し叫ぶ
 「てめっ…!」
男が左拳で殴りにかかるのを避け、掴んでいた右手関節を握り潰す。
 「財布をすったり、慰謝料請求したり…一度懲らしめないとな」
そういうと男の右手間接掴んでいた右手を離し、そのまま男のほほに拳を叩きこむ
 「おごぉ…!?」
男が謎の悲鳴を上げながら顔を地面にめり込ませる。
その衝撃はすさまじく地面にヒビを入れさせる程であった。
 「まったく、気をつけろよ…エリス・マリア・リフルいくぞ」
エリスの父である薫が3人を連れて歩いていく。


ノンベエシティ内居酒屋かのそ…

 「おまたせー」
カランカランとドアの鈴の音がなり、薫達が入ってくる。
 「いらっしゃい、まってたよ」
グラスを拭きながら店主のかのそとバーテンダーのrunaが笑顔で迎えてくれる。
 「ああ、悪い娘達がガラの悪いのに絡まれてたんでね」
見渡すといつものメンバー(いよ、ミチカ☆プチ、EK3、海鷹<KAIOH>、弥生、UooB、ステラ、イリア
青の速水、影丸、Sarah、蓮朱、川澄 那愉他、倉子、ライズ)が集まっていた。
 「あ!Sarahまま!!お小遣い頂戴!」
エリスが、とてとてと近づいてせがむ。
 「はいはい、落とさないでね」
お金を貰い、微笑むエリス
 「ありがとぉ〜♪じゃぁ、いってきます!」
そのまま、マリアとリフルを連れて、会場であるガーディアンズ・コロニーへと向かう。
 いつまでも平和な日常が続くと思っていた…
平和の象徴であるはずの式典が悪夢のような悲劇に襲われる事はまだ誰も知らない…


ガーディアンズ・コロニー内スペースポート…

 モトゥブからのスペースポートから降り立ち歓声をあげるエリス=シンフォニア
 「わぁーお!人がいっぱいだねぇ♪」
ゾロゾロと人だかりが駅に向かって動いていく。
 「急がないと場所とられちゃうね!急ごう!」
マリアとリフルの手を掴んで急ごうとするエリスだが…
ドン!とぶつかってくる男がいた
 「痛ってえな!どこみてんだ!」
マリアにぶつかった男が文句を言う。
 「いった〜い!」
マリアを支えて立ち上がらせるエリスだが、男の方を見ると驚愕する
 「あ!あんたはさっきの!!」 「このガキ…あ!」
男が走って逃げ出す。
 「エリ〜財布取られちゃったみたい…」
マリアが困った顔でいうと、エリスとリフルは走って追いかける。
人だかりがまばらになった駅ホームの裏口で男にエリスがタックルをして転倒させる。
転んだ瞬間にリフルが男を地面にひれ伏させ右手で間接を極めたまま右足で肩を踏み
左手で銃口を頭に向ける。
 「男南無-w-; そして捕獲完了!」
リフルが言うと同時に死角になっていた柱と壁から他の男達が10人程ゾロゾロと出てきた。
 「おう、お嬢ちゃん達…うちの子分に何してんだ?」
マリアが遅れて到着すると男達とエリスが睨みあっている。
 「あの男が、マリアちゃんの財布をとったからだよ!」
リフルが男のポケットからマリアの財布を取り出す。
 「おけ!マリア、あったよ」
サイフをマリアに手渡すと男達がエリスに近づけていた顔を離す
 「OK…OK…そいつが盗ったのは悪かった…しかしだ…仲間を怪我させられてだ…
  そのまま返すってわけにはいかねえなあ…!?」
男達が臨戦態勢に入る
 「エリ〜私の魔法でやっつけちゃおっか?」
マリアが杖を出して身構える
 「それか私のSUVのシュヴァルツで一掃するとか?」
右手を上にあげSUVウェポンの転送準備をするリフル
 「いや、ここは私がやるよ!」
地面を蹴り、目の前の男との間合いを詰め腹に一撃を入れ昏倒させる。
 「この…!」
 倒れた男の左側から別の男が殴りかかるのを左手で円を描くように受け流し一撃を入れる。
さらに右側からナイフを取り出した男が襲い掛かる!
ナイフを持った手を蹴り上げ、そのまま蹴り下ろし相手の鎖骨を折る。
 「ぐ…」
男達はエリスを強いと見たのか一斉に襲いかかる
 「フン…」
 正面から来る男の膝を蹴り骨を折り、左右から来る相手の鼻をへし折りひるませ、最初の男
を回し蹴りで吹き飛ばし、後から来た4人を巻き込んで転倒させる。
さらに、ジャンプ蹴りで転んだ内の2人を昏倒させた所で、鼻をへし折った2人と起き上がった
2人が目を合わせ目を血走らせる
 「てめぇ…!!」
それぞれナイフとセイバーとソードをもって襲いかかる
 セイバーで襲いかかる相手の手首を左手で掴み、右拳で相手の膝靭帯を破壊する。
 「もうまとめてぶっ倒す!桜華神舞流…崩旋撃(ホウセンゲキ)!!」
ソードを振り下ろす相手の一撃を左蹴りでソードを破壊し、フォトンの渦を巻いた右回し蹴りが
残りの男達をまるで竜巻に飲み込まれるがごとく吹き飛ばす。
 「わわっ…!?だいじょぶ〜?」
騒ぎを嗅ぎ付け向かってきた:+:るい:+:と☆メルル☆が向かってきた。
 「私がよんだの☆」
マリアがにっこりと微笑む。
 「お?るいちゃん、メルルちゃん♪こんちゃぁー♪」 「ナマステー!」
エリスとリフルがそれぞれ挨拶する。
 「ああ、こいつら窃盗と婦女暴行の現行犯で捕まえといてね!」
まったくの無傷でエリスが言い放つ。
 「あ、急がないと!るい、メルルまた後でね☆」


ガーディアンズ・コロニー内クライズ・シティー1階…

 数々の客が集まり賑わいを見せ、宇宙では同盟軍による祝典パレードの始まりを告げる
フォトン花火が次々と打ち上げられ人々の心を魅了した。
 「巫女さまだ!巫女さまのご登場だ!」
グラール太陽系で最大宗教であるグラール教団の象徴たる幻視の巫女の登場である。
 巫女の挨拶が終わり、幻視が始まったその瞬間…
突如、同盟軍の戦艦が爆発炎上しコロニーにぶつかる。
 「きゃあああああ!」
すさまじい衝撃に立っていられず跪き上空を見上げる。
 「な、なにあれ…?」
 それはおびただしい数の流星のような物体が同盟軍の戦艦に当たり次々と撃沈していく様
そして逃げ惑う人々…幸せなはずの祭典はうって変わり、まるで終わらない悪夢のように
災厄は降り注ぐ。


ガーディアンズ・コロニー内クライズ・シティー1階…

 あいつぐ激震に、立っていられなく思わず膝をつくエリス。
 「一体なにが…?」
はるか上空を眺めると、祝典を祝う同盟軍の宇宙戦艦に流星があたり爆発する。
 「流星群…?」
 グラール太陽系の隕石などによる天体災害予測は高い。大被害を及ぼすである隕石を、
数年から数ヶ月前には予測判断し、同盟軍が爆破及び軌道変更を行ってきた。
 ドゴオオォォン!という体が浮くほどの衝撃を受け、コロニー全体が一瞬停電する。
 『WARNING!WARNING!緊急事態が発生しました。コロニー全市民はすみやかに
ガーディアンズの指示に従い、シェルターに避難を開始してください。繰り返します…』
ブゥン!ブゥン!という赤い警告音が鳴り響き、アナウンスが流れ始める。
 「エリ〜、リフル〜早く避難した方がいいよ〜・・・」
マリアが、不安げな顔で2人を見つめる。
 「そうだね・・・」 「んだんだ。」
エリスとリフルは頷き、震動が止まらない地面の中なんとか立ち上がる。
 キッと、宇宙を睨みつけ流星群を見つめる。
はるか、遠く先に何か巨大な影が浮かんでいる様に見えた・・・


ガーディアンズ・コロニー内列車ポート…

 「列車にいる人達は落ち着いて避難してください。!シェルターは右側にあります!」」
機動警備課のガーディアン達が市民を誘導している。
 「あともう少しで、シェルターだよ!急ごう!」
 エリスが先頭にたって、2人に声をかける。
数度目の隕石の直撃…!
先ほどまで立っていた場所が、激しい耳をつんざくような轟音を立て崩れていく。
轟音が止むと、数瞬の間もおかず悲鳴があがった。
 え…と、悲鳴の聞こえる方向を見ると瓦礫の破片に当たったのか額から血を流す少女。
 「レンゼが…!レンゼがああああ…!」
母親とみられる女性が悲鳴をあげパニクっている。
 「くっ…!レンゼまってろ!」
頭髪がマリモのような緑色をした父親が助けに向かう。
 「リフル!マリアちゃん!助けに入るよ!」
コクッと頷き、マリアが補助テクを掛け、エリスの全身の反射神経と運動神経が跳ね上がる。
 「リフル!サポート!!」
エリスが、疾風ごとき速さで走りだす。
 少女を抱えた父親の元に巨大な瓦礫が降りかかる!
 「ぬぉおおおお!」
少女を左腕で庇い、右手で巨大な瓦礫を抑える父親の頭に別の瓦礫が当たり意識を失う。
 <アプリケーション…「ラプラスの悪魔」を簡易常駐…>
3秒先までの未来を予測できる「ラプラスの悪魔」を用いてリフルが瓦礫の危険性を予測する。
 <アプリケーション起動…「ヘーゲルバスター」発動…>
SUVウェポンが少女、父親、エリスに降りかかる瓦礫のうちもっとも危険な順に粉々に砕く。
 「くっ…間に合え!!」
SUVウェポンの弾が打ち尽くしたが、さらに巨大な瓦礫が押し迫る。
その瞬間、疾風とかしたエリスが少女と、父親を抱え上げ元きた道へ引き返す。
 「ああ…ありがとうございます。レンゼ!ランツェ!大丈夫!?」
エリス達に礼をいうと、すぐさま母親が2人を心配そうに駆け寄る。
 「NAL母さん…」
少女レンゼが、虚ろな瞳で母親を呼び、気を失った。
 「早く病院へ…」
つれていこう。と言おうとした時再び舞い起きる激震。
 『WARNING!WARNING!緊急事態が発生しました。生物プラントから原生生物が逃走…
  ガーディアンズの皆さんは、ただちに、馬鹿!これコロニー放送だぞ!…ザザザー…ブッツ…

 コロニー放送の放送に混線が生じ始める。
そして、市民にジワジワと広がり始める、混乱、暴走。
 「え?な…なに?原生生物が…逃走!?」
あまりの自体に状況に飲み込めなかったマリアが叫ぶ。
 「リフル…」
コクッ。と頷きリフルが周辺からまだ生きているコロニーの回線を探しだし、首筋のコードと繋ぐ。
<アプリケーション…「クレアヴァイアンス」(千里眼)を起動…容量不足。「ラプラスの悪魔」及び
 「ヘーゲルバスター」を強制終了。>
 全コロニーの現状を今生きている監視モニター、通信機器の情報を吸収。そして衛星との外部
リンクにより、コロニーの外観からの状況を把握する。
 「なっ…」
 思わず、言葉を飲み込むリフル。穴だけらにされ、火災をあげるコロニー。
そして何か巨大な意識体をコロニーの外に感じ取り衛星のカメラを向けるが、破壊される。
 「エリス、マリア!逃げろ!!!」
リフルの叫びとほぼ同時に、激震そして突き刺さる隕石。
 「グ…グプ…ギシャアアアアアアアアアア!!」
それは隕石ではなく、巨大な種…悪魔の子を宿した種であった。
外殻を破り、暗き闇の淵を思わせる陰鬱とした眼と、毒のある棘のような触手を震わせ叫ぶ。
 「こいつは…?」
 エリスとマリアは親子を守るように移動し、身構える。
悪魔の叫びに呼応するように、悪魔の如く外見が変貌した原生生物が襲いかかる!
 エリスの正面からジャンプして襲い掛かるパノンを左拳で地面に叩きつけ、右足で頭を粉砕する。
そのまま右から襲いかかるデルセバンに、腰の力を加えた重い一撃を食らわす。 
アバラが折れるにぶい音を立てながら、くの字に折れ曲がるのを尻目に顔を掴み、正面からの
攻撃の盾にする。
味方のセンディランに背中から突進され悲鳴をあげるデルセバンの頭を握りつぶしつつ、右拳が
センディランの巨大な瞳を破壊した。
 「マリアちゃん、リフル!あの人達を担いであげて!!」
リフルがようやく、エリス達の所まで追いつく。
 「応急処置は終わったよ☆ でも、早く病院につれてかないと…」
マリアが包帯をレンゼとランツェに巻き終えているが、出血が多かったせいか顔色が悪い。
 「ギシャアアアアアア!!」
周辺の大気を震わす、悪魔の子を宿した種・SEEDから生まれた怪物の咆哮が木霊する。
 「うっさい声あげてんじゃないよ…」
鼓膜がピリピリと震える。咆哮が収まりSEEDから生まれた怪物SEED・ヴァンスが触手を地面に
突き刺し、余った触手はまるでナイフのように尖り、エリス達に狙いを定めた。
  「エリス…ここから一番近いシェルターは、300m先で、あの怪物を倒した先にあるな。」
先ほどクレアヴァイアンスにより得た情報を元にリフルが答えを出した。
 「それに、列車の線路が先ほどの落盤で崩れていて、敵前突破しかないぞ?」
 やれやれ、とエリスがため息をつきSEEDヴァンスに突撃する。
触手を腕の円の動きで捌きつつ距離をつめ一撃をようとした瞬間、地面から触手が生え絡め取る。
エリスの脳天を突き刺すように触手が動くが、エリスが首を動かし表皮一枚ギリギリでよける。
 ドロリと額から、血が流れエリスの視界をさえぎるが力まかせに絡みつく触手をはがす。
SEEDヴァンスがまるでヘドロが濁り腐敗したような眼が細まり笑ったかのように見えた。
ゾクリと背筋に氷をいれられたような嫌な感覚に襲われ、腕を十字に構えてバックステップで下がる。
ガパッと粘液にぬれたノコギリの歯を思わせるSEEDヴァンスの口が開き、黒い物体が発射される。
 「ぐぅ…」
なんとか防御できたもののマリア・リフルの所まで弾き飛ばされ、エリスの口から血が漏れる。
再び笑みを浮かべ、SEEDヴァンスの体は地面にもぐり込む。
 「え?」
エリス達の背後から、SEEDヴァンスが現れレンゼ・ランツェ・NALに襲い掛かる。
 「きゃああ!?」
NALがランツェの胸倉を掴み、SEEDヴァンスにランツェを投げつける。
 「ラ・フォイエ!!」
 マリアがひるんだSEEDヴァンスに向かって、ランツェごと巻き込んで爆発を起こす。
 <アプリケーション起動…「ラファールバスター」発動…>
ランツェが地面に落ちたと同時にリフルの集中砲火によってSEEDヴァンスが撃ち抜かれる。
 「おおおおお!!」
エリスが右拳を振り上げると腕に紋章が浮かびあがりいフォトンエネルギーが凝縮していく。 
 「桜華皇神流・拳技奥義・裂華(れっか)!!」
 フォトンエネルギーを溜め込んだ拳の一撃がSEEDヴァンスの体内で弾ける。
まるで花びらが咲き誇り舞い散るかのごとくSEEDヴァンスの体が舞い散る様に粉々になっていく。
 「その命、せめて最後は花のごとく美しく舞い散れ…」
地面にまで広がっていたSEEDヴァンスの触手が砕け散り、地面が崩壊する。
 「ちぃ…!?」
 <アプリケーション起動…「アインシュタイン」発動…>
秒速9mで自然落下する体を、リフルから発生させる重力場が全員を取り込む。
 <アプリケーションエラー…最大加重量限界突破…容量不足…>
他のアプリケーションを強制終了させ発生させた重力場により「上」に落下を開始させる。
 <アプリケーション復帰…自然落下速度9mから、3mに修正完了>
なんとか地面にたどり着いたエリス達一行だが…
 「リフル、大丈夫? ここから一番近いシェルターは?」
周辺を見回すと、どうやらここはPPTシャトルの発着所のようだった。
 「ここからは…」
リフルが言おうとした瞬間、周囲に現れるSEEDヴァンスの群れ。
 「PPTシャトルで逃げた方がよさそうね…」
エリスとマリアが時間を稼ぎ、NAL・レンゼ・ランツェをシャトルに乗せ先に発進させる。
 「エリス!マリア!こっちも発進準備完了だ!」
 PPTシャトルになんとか飛び乗り、脱出を開始する…
果たしてこの先に何が待ち受けるのか…
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