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Bland New Tea☆Time♪

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このページは、管理人が書いたPSU小説となります。
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Phantasy Star Universe Concert 本編05話pso-novel

「Star of Guardians(星の守護者)」
  世界中の誰よりも、『過去』を知る者…
『現在』を生き、この世界の平和を護るために戦う者達…
あらゆる可能性を秘めた『未来』の子供達…運命の女神が紡ぐはいかなる物語か…?


惑星ニューデイズ・ミズラギ保護区…

 「ハァ!!」
 繰り出されるエリスの右拳が、一撃でゴウシンの顎を粉砕し絶命させる。
攻撃の隙を狙って左右からアギータが突っ込んでくるが、左から跳躍し迫り来るアギータを
左手刀で頚椎を折り、右から足元を狙ってくるのは、蹴りで右側頭部を破壊した。
 (なんで突然、原生生物が襲ってくるのよ!)
 そう思う暇もなく現れる原生生物の群れ。その瞳は血走り狂気に染まっている様だった。
それはまるで手負いの野獣が、仲間だろうが関係なく暴れているのを思わせる。
眼前に迫るゴーモンがバータを唱えるより早く、エリスの右拳がゴーモンの顔面に当たる。
顔面が半分ほど潰れよろけるゴーモンに、容赦のない左拳が脇腹にきまり倒れふす。
 「皆だいじょぶ!?」
 一息つく間すら与えず襲いくる原生生物を、なんとか一撃で屠りつつ皆に視線を向ける。
 「こっちは、なんとか〜?」
そう言うマリアだったが致命傷は受けてはいないが、すり傷と凍傷を負っていた。
 「む〜、これからどうしよっか?杖のPPもつきちゃったし…」
 「マリア、これを!」
 meiがマリアに投げ渡した物…それは、フォトンチャージコスモだった。
フォトンエネルギーを消費した武器に、再びエネルギーを再充填させるものである。
通常のフォトンチャージでは、武器1つに1個しか充填できないがコスモは全てに適用する。
 「500円になります♪>▽<」
 「え〜?こんな時までお金とるの?」
ニヤリと笑うmeiに、不満顔を浮かべるマリアであった。
 「とりあえず、一旦安全な場所まで逃げないとね…」
少しずつではあるが数を増す原生生物に、追い詰められていくのを感じる。
 「そうだな。地図からSEEDの影響が少ない地点を割り出すから、時間をくれ。」
 ナノトランサーから、炎属性のソードを取り出しエリスに渡すリフル
コクッと頷き、エリスの両腕に紋章が浮かびあがり風が渦巻く。

  今から600年前、グラール太陽系全体を巻き込んだ種族間戦争がついに勃発しようとする
中1つの武術が誕生した…それが『桜華皇神流』である。
それぞれの種族が、自らの得意とする武器とするフォトンアーツを開発・発展する中でさえ
桜華皇神流は、異端であった。
 通常のヒトの感覚では感知する事をできないフォトン粒子を感知でき、精神エネルギーと
感応するフォトン粒子を自在に操れる存在でなければならないからだった。
もっともそんな事が出来るヒトは極少数であるのは言うまでもない。
 B.A1100年前…今から1200年前にフォトン粒子が発見される前は"超能力"や"心霊現象"
と呼ばれていた超常現象を操れるヒトのみが操れる武術なのである。
 武器や防具などに内臓されているフォトンドライブに、適合する属性フォトンを"上乗せ"
する事で通常の数倍から数十倍にまで能力を高めれるのだ。

 「マリアちゃん!メイ!頑張ろう!!」
紅蓮の炎に包まれたエリスのソードが一振りされるたびに、原生生物が次々消し炭になる。
 リフルは脳内にあるOS<ABYSS>を叩き起し、記憶領域にあるアプリケーションの起動を
開始した。
 <アプリケーション…「クレアヴァイアンス」(千里眼)起動…容量不足…起動失敗。>
 有線で回線に接続しなければ使えない能力に歯がゆい思いをしながら、別のアプリの
起動を試す。
 <アプリケーション…「エウリュアレー」(広く彷徨う者)起動…周辺環境データ収集完了。>
リフルを中心とする半径3km内のレーダー、熱探知、紫外線探査、生体フォトン感知機、
ありとあらゆる内臓探査機を使い、周辺環境データを脳内で3D表示で構築する。
構築するマップは、リフルの意思しだいで現実さながらに精密にも、ワイヤーフレームによる
簡易3Dマップにいたるまで任意に構築する事ができる。
 <地図を2D及び3Dで簡易構築完了…解析を開始。>
 「エリス!北東2.5km先だ!!」
リフルの叫びに頷き、ソードを中腰に構えギシギシと音が聞こえる程筋肉を膨張させるエリス
大地が震えるかと思うほどの足の踏み込みと、同時に振りぬく神速の一閃。
 「桜華皇神流…大剣技が一つ…『破旋衝(ハセンショウ)』!
 それは、通常のガーディアンズが使うトルネードブレイクとは明らかに違っていた。
エリスのソードに上乗せされたフォトンエネルギーが解き放たれた時、衝撃波が生まれる。
それは全てを飲み込む激流のごとく、大地を、木々を、原生生物を飲み込み破壊していく。
 「突っ走るよ!離れ…なっ!?」
 離れないで!と言おうとしたエリスに異変が起こる。
エリスの両腕に浮かんでいた紋章は消えうせ、突然嘔吐した。
 (な…何?何なのよ!この歪んだフォトンエネルギーは…!)
 全身を虫が這いずり回る様な不快さを感じるエリス。通常のヒトでは感じる事が出来ない
フォトンエネルギーを敏感に感じられるエリスだからこその、異常だった。
 「エリ〜?大丈夫?」
 「ちょ!?エリス!?」
 「あれか?賞味期限の切れたプリン食べたからか?食べなくてよかった…」
 リフル黙っていたの!?とツッコミを入れたかったが声にならず、睨みつけるエリス。
そして空を見上げる。 真っ赤な、それは血のごとく真っ赤に染まった空。
 「…来る!」
 偶然か?必然か?同じ言葉をエリスが、レミが、同時刻に上げた時ソレは起こった。
雨のごとく降り注ぐSEEDの大群…
大地震わす激震と共に、降り注ぐSEEDは大地に侵食を開始し急速に広がり始める。
 「早く!今すぐここから逃げるんだ!!」
 嘔吐を我慢しエリスが吼える。
 今までのSEED侵食された原生生物が、今まで以上に凶悪な姿を変貌を始めていた。
急速な肉体変化は苦痛を伴うのか、原生生物の群れは体を震わせ動かない。
絶望と恐怖を顔に張り詰けた4人の少女は、走り始めた。


20分後…

 僅か2.5kmの距離であるが、戦闘をしながらでは時間がかかる。
 「ハァハァハァ…ねぇ〜まだ?」
 息も絶え絶えにマリアが、根をあげる。
それも無理はない。出血がひどく、左腕は折れ動かない。
 「あと1km…見えるだろ?あそこだけ変にSEED汚染されてない所だ!」
 リフルが指差し全員がボロボロになりながらも、ひたすらにその一点を目指していく。
そこにいけば何か希望があるのか?ないのか?それは分からない…
ただ、命が魂が『生き延びろ!』と叫び体を突き動かしていく。
 (少しずつ…少しずつだけど歪んだフォトンエネルギーがあの場所に近づくたび薄くなって
  いく…。何かあるんだ。何かわからないけど…)
 エリスは言葉に出さず、ソードから動きやすいツインセイバーに変え走る速さを変えずに
原生生物を屠り続ける。
 しかし同時に、巨大な不安が押し迫ってくるのも感じていた。
遠方から響いてくる大きな戦闘音。
 (数の多い同盟軍なら、まだいい。原生生物に押され逃走中の教団連中やガーディアンズ
  だったら…絶望だね。)
 ちらりと、全員の状態を見るエリス。
レスタやギ・レスタで重軽傷をなんとかごまかしてはいたが、出血や傷が多く目立っていた。
ギリッ…奥歯をかみ締め、焦りを隠せずにいた。
その時、救難信号を送り続けるmeiとリフルの通信機器に反応が起きる。
 「こちらグラール教団・警衛部所属メイ=オルテンシア!現在原生生物と交戦中!
  ガーディアンズ1名、一般人2名と共に戦闘中ですが劣勢。救助をお願いします!」
2つの通信機器が、ほぼ同時になりそれぞれが救助を求めた。
  「こちらガーディアンズ・機動警護部所属のリフル!現在原生生物と交戦中!
   グラール教団兵1名・一般人2名と共に戦闘中ですが劣勢。救援をお願いします!」
しかし、通信機器が告げる言葉はあまりにも、あまりにも無情なモノであった。
 「こちら教団警衛部…ザザザ…助けてくれ!…SEEDが…SEEDが…うわああああ!!
  二個中隊(約400人)が壊滅!!…テロリストと思しき人物も…ザザザ…ブツン」
 グラール教団からの通信は、絶望そのものであった。
 「あそこ…私達警衛部の宿舎の近く…」
 meiが不安な目でより、激しい戦闘音響いてくる方向を見つめる。
 (絶望色濃厚だな…こりゃ…)
エリスの顔に翳りをみせながらも、一途の望みをかけリフルを見る。
 「こちらガーディアンズ・機動警護部ニューデイズ支部…」
ほんの小さな希望の光が射したかのごとく全員の顔が一瞬明るくなるが…
 「こちら同じく機動警護部のリフ…ぶるああああ!?」
通信に気をとられたリフルをゴウシンが吹き飛ばし、両耳の通信機器が破壊される。
 「もう…!何してんの!!」
走りながら地面に叩きつけられる寸前のリフルを抱きとめるエリス。
 「サンキューな!エリ!」
目前に迫るオルアカを倒しつつリフルを下ろし、4人で走り続ける。
 そして…そしてついにその場所にたどり着いた。
どういう事だろうか?SEEDに侵された原生生物の群れが入ってこようとするが足を止める。
 (やっぱり…ここには何かあるんだ!)
 しかし、数で攻める原生生物の群れは止まらない。
先に足を止めた原生生物を蹴倒し、踏み潰しエリス達に襲いかかる。
 「くっそ!」
 覚悟を決め、紅蓮のフォトンエネルギーの紋章を身に纏うエリス。
遠方に感じられた戦闘音はすぐ近くに達し、自らの名を呼ぶ3人の声…
 (え…)
 その声に気をとられ振り向く。
マリア・ショート、リフル、meiの声では無い。
それは、エリスにとって知らない人物であった。
 真ん中に立つは、蒼髪長身の切れ長の知性を感じさせる女性。
左に立つ亜麻色の髪に小柄なスレンダーな少女。その瞳は、どこか儚げな印象を与えた。
右に立つ栗色をしたもっとも小さな少女は、蒼髪長身の女性とよく似た印象だった。
蒼髪長身の女性は、レミ=デュナミス。
亜麻色の髪の少女は、ノエル=ノヴァリース。
栗色の小さな少女は、レミの妹であるフィル。
 『過去』を誰よりもよく知り、理想の世界を築かんとする者レミ=デュナミス達と…
 無限の可能性を秘めた『未来』を紡ぐ少女エリス・シンフォニア達…
 そして『現在』を懸命に生き、平和な世界を護るために戦う少女フィー・イェルハルト…
三者三様の物語を織り成すの運命の糸は、今交わり合おうとしていた。
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