本文へスキップ

PSO+PSU+PSO2のファンサイトリンク
Bland New Tea☆Time♪

Bland New Tea☆Time♪

このページは、管理人が書いたPSU小説となります。
(HP小説の無断転載を禁じます。)
PSU(Phantasy Star Universeの略称)は、SEGAの登録商標です。
作品の著作権は、作者にあります。
なお小説の内容は、ゲームの攻略等を示す物ではありません。
小説はオリジナル要素を、多分に含みます。ご了承の上お読みください。
ご理解頂けない場合は、ブラウザバックでお戻りください。
なお小説内に登場する企業・組織・団体は架空のもので、実在する企業・組織・団体とは無関係です。

Phantasy Star Universe Concert 本編08話pso-novel

「Respectively of speculation(それぞれの思惑)」
  時の流れは、止まらない。
その流れは、時に人に運命を…、宿命を…、愛を…、憎しみを…、わけ隔てなく分け与える。
人は誰も運命の糸を手繰り寄せたり、操れない。ゆえに、人は、幸福から、苦悩から逃れない。
 それゆえに、人は運命に立ち向かう。
レミ=デュナミスもまた、その運命と戦い続けている…。
理想とする世界を築くために…。


今から20年前…

 フォトン研究の第一人者である『トムレイン博士』らの研究成果が、全世界で注目を浴びた。
ヒトの精神力の影響力が非常に大きい、ずっとフォトンを用いたリアクター類の不安定さが問題視
されていたが、今までの常識では考えられない画期的な方法で作られた新たなフォトン。
 それが世に言う『アドヴァンスド・フォトン』…通称『Aフォトン』である。
 Aフォトン結晶を崩壊させる事で、今までと比べて高出力かつ安定化という今までの問題点が
完全に克服された新技術に、全てのヒトが注目し、新たな時代の幕開けを予感したのだった。

 …しかし、悪夢というべき大惨事が起きてしまったのだ。
Aフォトン精製炉があるプロヴォア・シティで巻き起こる巨大な爆発…。
 その日、人々は闇夜がまるで昼の様に真っ白に輝いたとの証言が数多くが寄せられている。
突如、舞い降りた悪夢。
後に『プロヴォア・エクスプロージョン』とよばれる爆発と共に、シティは1夜にして跡地と化した。


惑星パルム・メルヴォア・シティ跡地…

 それから20年がたち…
シティ跡地にはもはや人影はなく、居るのはいつのまに住み着いた原生生物だけだった。
 その光も射さぬ暗闇の中に響くは、足音一つ…
カッカッカッ…と、闇の静寂を破る様に足音は一度も緩む事なく響いていた。
 ギギッ…とその足音に驚いた原生生物が、エサと思ったのか襲いかかる。
原生生物の牙がその身に襲いかかるより早く、繰り出させる一撃。
 パァン…!とまるで血の入った風船が破れる様に、原生生物の頭が弾け飛ぶ。
放たれた右拳の一撃で、原生生物の脳漿がビシャリと周囲に飛び散ったのだ。
 「フン…」
 一瞥も与えず、その足音はよどみなく続く。


惑星パルム・メルヴォア・シティ跡地内Aフォトン精製炉…

 どれほど歩いたのだろうか…。
足音が止まり、左手に淡い光のフォトンが集束し周辺を照らす光源となる。
その足音の正体は、レミ=デュナミスであった。
 「ここか…」
 埃のたまった看板を叩き、精製炉である事を確認する。
レミが上を見上げる。半径数kmに及ぶ、高さ10m幅15mに及ぶ巨大な精製炉が無数に並ぶ。
 すべり台の様に傾斜している精製炉の壁面を、かろやかに掛け上げる。
 「さて、どれくらい残っているか…。」
 レミ=デュナミスが、ここメルヴォア・シティ跡地を訪れた理由はただ1つ。
Aフォトン結晶の欠片が、目的であった。


惑星パルム・メルヴォア・シティ跡地入口前…

 「ふむ…たったこれだけか…。」
レミが10時間以上探索して見つけたのは、小指の先ほどの小さな結晶だけだった。
文句をいいながらも通路を突き進むと、ようやく外の光が射してきた。
 「まあ、仕方あるまい。む…?」
 入口で待ち構えていたのは、複数のキャスト達であった。
 「フッ…待っていましたぞ。レミ=デュナミス元総帥…?」
 中心に立つのは、白銀の髪に冷酷な光を湛えた瞳。
真紅のボディに羽の様なプロテクターを纏うキャスト。レンヴォルト=マガシであった。
 「…イルミナス代表『ルドルフ・ランツ』閣下が、お待ちだ。」
 どこか獰猛な肉食獣を思わせる冷酷な瞳がレミを見据える。
 「フン…元種族開放軍最高司令官だった、あのボウズか?」
鼻で笑い、マガシを睨みつける。
 「で?なんの様だ。 600年前同様に、イルミナス総帥になれとでもいうのか?」
 侮蔑する様に、答える。
 「ククッ…判っているのなら話が早い。 閣下ももう年なのでね…モウロクしたものだ。
  SEED襲来による、世界全体が恐慌に陥っている今こそがチャンスであると。
  イルミナス伝説のカリスマである、レミ=デュナミスの力を借りたいそうだ。」
マガシの目には、ルドルフ・ランツに対する敬意の表情が見られない。
 (こいつ…信用できないな。)
そう思いながらも、表情に出さないままレミは続ける。
 「よかろう。話ぐらいは聞いていやる。」
レミは、僅かに微笑を浮かべる。
 (600年前の亡霊か…ヒューマンの自立を促すために作ってみたイルミナスだったが…
  旧時代のヒューマン至上主義に最近変わったと聞く…。
  内情を探るには、丁度いいな。)


数分後…

 「そうだ。エンドラム=ハーネス。
  そのように、ハウザー様に伝えればいい。」
 電話の主が、おどおどとしながら返答しているのがさりげなく聞こえる。
 (たしか、同盟軍にエンドラム機関とかいうのが存在していたな。
  やはり、きな臭いな…。)
 注意深く、マガシの様子を観察するレミであった。
その様子を、『貴様の考えなど判っているぞ』といった含み笑いを浮かべるマガシ。
獰猛な2匹の肉食獣が笑顔で、お互いを探りあいしている様な空気を生み出していた。
通話が終わると、紙に書いた物を渡すレミ=デュナミス。
 「データ通信でなく、あえてアナログな方法で伝えるとはな…。」
 「なに、傍受されてもいい情報と秘密にしなければならないことぐらいあるさ。」
 にぃ…と獰猛な肉食獣のような笑みを浮かべるレンヴォルト・マガシ。
フッと鼻で笑い、紙の内容を暗記したのかフォトンの炎で紙を燃やし尽くすレミであった。
 (レミ=デュナミス…。せいぜい利用できるだけ利用させてもらおう。)
 (エンドラム機関にイルミナスか…。面白い、やり様によっては使えるな。)
 お互いが感じていた。互いが互いを利用しあい、最終的にぶつかり合うだろうと…。
かくして、それぞれの思惑は重なり世界を大きな動し始めるのだった。
前ページに戻る「Return」                         次のページへ「Next

HPバナー

PSO2応援バナー

inserted by FC2 system