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「粛清課の日常」 |
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SEED襲来の1ヶ月前のお話… 種族間戦争の終結とともに誕生した独立自治の組織・ガーディアンズ。 その活動拠点となるガーディアンズ・コロニー内で、ある特殊機関が存在する。 機動警護部・粛清課… 危険な原生生物や犯罪者など、個人レベルにおける脅威から守るがガーディアンズではあるが、 ガーディアンズ内部の秘密情報を漏らす者、ガーディアンズでありながら貶める発言を世間に流す者 不用意に依頼者個人に近づき、私的な不当な利益を得ようとする者。 内通者など、風紀を乱す者などを調査部と共に調査・粛清を行うのが通常の任務である。 普段なら激務に追われるか、山の様に高く積み上げられた書類と格闘しているのだが… ガーディアンズ・コロニー内クライズシティ5F機動警護部・粛正課… 「くううう…!」 ダン!激しく机を叩き涙を流す少女に、周りがギョっとした顔を向ける。 「まさか…そんな!!」 ニューマンらしく小柄な体躯に青と白を基調としたブレイブスジャケットに 白と黒のゴジゴッジショートパンツというラフな格好の少女フィーが、勢いよく立ち上がる。 「あらぁ〜、フィーちゃんどぉしたの?」 ゆっくりとした口調の小柄なキャスト女性Miniaが少女に語りかける。 「ぷにぷにフォーエバーの、謎ぷにのLV37がクリア出来ないのよ!!」 今フィーがプレイしているのは最近発売された人気ゲームの最新作『ぷにぷにフォーエバー』だ。 カラフルなぷにを4個くっつけると消え、それを連鎖させる事で相手におじゃまぷにを発生させる等の 対戦を熱くする要素もある、老若男女問わず楽しめるパズルゲームの決定版である。 「何をしているのかね、フィー?」 スパーン!と小気味いい音を立てて新聞紙で頭を叩かれるフィー。 「仕事中にゲームをするんじゃない。」 ヒョイと『ぷにぷにフォーエバー』を取り上げる中年の男性。 「アッー!!」 「これは没収だ。返して欲しければ勤務時間が終わってから司令室にとりにくる様に。」 フフンとぷにぷにフォーエバーをポケットに入れ、司令室にもどっていく男性。 「じじい…いや、ゲオルギウス司令!勝手にクリアしないでよね!」 「じじい発言が気に食わないな。今日中に全クリしてから返してあげよう。」 ニヤリと微笑をし、司令室の扉が閉まる。 「アッー!!」 「じじい…あの微笑の時は、絶対にやりとげる自信がある時だ…」 ガクッと膝を折り落ち込むフィー。 「ぁらぁら、残念ねぇ〜><」 なでなでとフィーの頭をなでるMiniaであった。 お昼時間… 「今日は寝坊しちゃったし、ご飯買出しいかないと…」 お腹の音がなりそうになるのを我慢しながらノロノロと立ち上がる。 「あはwじゃぁ一緒に買いにいこぉー♪」 Miniaがフィーの上に乗りかかってくる。 「みにっこ重い…」 「はぅ><(ぷくぅ」 ほっぺを、プクと膨らませ不満を口にするMinia ぷにとMiniaのほっぺを押し、空気を抜くフィー。 「はわぁ><しぼんじゃった。」 Miniaの頭をなでつつ、ご飯を買出しにガーディアンズ受付前まで来ると待っている少女がいた。 「お姉ちゃーん♪」 たったったと走ってフィーの胸に飛び込むほっそりとした小柄な少女キャスト。 「わんわん♪」 まるで子犬の様に、無邪気な瞳をしてフィーの目を見つめるのだった。 「ゆっちゃん?どうしたの?」 「あ!寂しくって…><じゃなくって、ご飯作ってきたの!」 幼少時、一人っ子だったフィーを思ってGRMに勤める叔父が作ってくれた少女キャスト。 それが、ユファであった。 通常のキャストと比べて、非常に感情表現が豊富であり人間と大差ない程である。 GRMの中でも変人と言われる叔父であり、同僚でさえ叔父の研究開発に興味を示しておらず ユファの非常に多彩な感情表現AIをキャストに反映されないのは非常に悔やまれる。 「えへへ♪」 ユファの頭をなでると顔を真っ赤に染めるのであった。 「あはぁ♪ゆっちゃん可愛い〜♪」 「はぅぅ///」 Miniaの言葉に、思わず顔を覆うユファであった。 ガーディアンズ・コロニー内クライズシティ1F中央広場… 場所を移し、中央広場で弁当を食べる事になった一行。 「あは♪ユファちゃんの作ったガトーショコラとってもおいしぃ〜♪」 「さすがゆっちゃんね!」 舌鼓をうち、幸せそうな笑顔を浮かべるMiniaとフィー 「はぅ///♪そぅ言われると照れちゃうです♪」 ユファも顔を真っ赤にしつつも、とっても可愛らしい笑顔で答える。 「わんわんっ♪」 ぎゅとフィーとMiniaに抱きつくユファであった。 「ほっほっほ、可愛いのー♪」 「うんうん♪ゆっちゃん可愛い〜♪」 同じくユファを抱きしめるフィーとMiniaであった。 忙しくなければ、平和な日常を送る彼女ら…。 それが、SEEDの襲来により破滅的大災害に襲われいつまでも続くと思われた日常が非日常に 変わるとは誰にも思いさえしなかったのであった。 |
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