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「ちえちたクエスト」 |
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ガーディアンズコロニー内ガーディアンズ専用宿舎室… とんとん…とんとんとん… 小気味よいリズムで野菜が切られていきます。 じゅ〜…じゅっじゅ… 鮮やかなフライパン捌きで、おいしそうな野菜炒めが出来上がります。 「さぁ〜て♪夕飯ができましたぁ♪」 ぽむ、と手を叩きふふ〜んと笑うユファでした。 彩りも鮮やかな野菜炒め、つやつやと光り輝くおいしそうなご飯。 わかめとネギが具材のみそ汁、脂がのったシャー・ケの焼き魚。 見ているだけで、お腹が空きそうな料理が並びます。 「お姉ちゃんとソロルさん早く帰ってこないかなぁ〜♪」 ガーディアンズ専用宿舎室へ向かう通路… 「はぁ〜…今日も疲れたわね…。」 肩をゴキゴキと鳴らしながら、フィーが呟きます。 「んに。ゴルトルバおいしそうだった…(*'¬')じゅるり…」 ソロルの頭をポムポムと叩きながら、フィーが見つめます。 (まさか、実験搬送中のゴルドルバに噛み付くと思わなかったわ…) にっこりとソロルに微笑みかけるフィー。 「今日は、ゆっちゃんが野菜炒め作ってくれたから早く食べにかえろっ♪」 フィーの言葉に、目を輝かせコクコクと激しく頷きます。 そのまま、フィーの手を掴んですごい速さで走り出すソロルでした。 「わっ!?」 あまりの速さに、フィーの体が浮かびあがる程です。 「ソロルちゃん待って、待って!! 買ってこないといけないのあるの!」 その言葉を聴くと、急ブレーキをかけます。 しかし、キャスト装甲を外している今のソロルでは止まれません。 「んにゃー!?」 何もない所でつまづき、そのまま2人は地面で3度跳ねた後転がります。 しゅうううう… 辺りには、激しく埃が舞いちり壁にぶつかる数cm手前で止まりました。 「し、死ぬかと思った…」 フィーが涙目で、なんとか立ち上がります。 その横で、ソロルが目を潤ませながらコクコクと頷きます。 2人は、ほっとして抱きしめあいました。 30分後… ガチャリ…と、扉が開きます。 「はわぁ…♪お姉ちゃん、ソロルさんお帰りなさぁ〜い♪」 抱きつこうとしたユファはビクリと止まります。 2人は、ボロボロの血まみれだったのです。 「え…えと、何があったの〜?><。」 オロオロとしながらも、手際よく救急箱からソルアトマイザーと、 トリメイトを取り出し2人の手当てをし始めるユファです。 目を合わそうとしないソロルの顔を見ようと、ユファが顔を向けます。 ビクッ…と反応したソロルが、顔をそらします。 がしっと顔を掴んだユファが、ソロルの顔を向けさせ様としますが… 『ゴキッ…』 ソロルの首がありえない方向に曲がりました。 「は、はわぁ!?あわあわ…」 慌てて、顔を元の位置に戻します。 『Warning!…生命保持のためアプリケーション緊急発動申請…<神の祝福>を発動』 ソロルの背中から天使の羽が展開し、舞い散る幾千の羽。 羽は淡い光を帯ながら、傷を負った箇所を逆再生するように修復していきます。 その効果は、ソロルだけでなく、フィーの傷も消し去りました。 (ソロルちゃんのこの能力…なんなのかしらね?) そんな事を思いながら、ソロルを見つめるフィー。 「あいたた…死ぬかと思いましたよ?」 首を押さえ無事を確かめるソロルでした。 「はわ…ごめんなさい><。」 涙目になるユファの頭に、そっと手が伸びていきます。 「んに、だいじょぶ。(頭ぽむぽむ」 頭をなでるソロルに、笑顔になるユファでした。 「わぅわぅ♪」 スリスリと顔をほっぺに擦り付けるユファでした。 さらに1時間後… 食事をしながら、血まみれの理由を少しずつ説明していくフィーとソロルです。 「いや〜ゲームソフト買いにいくまでが、結構大変だったのよw」 はっはっはと笑うフィーです。 「さんまを泥棒しようとしたバジラを、ソロルちゃんが追いかけたんだけどね。 つかまえようと走ったら、転んでトラックに激突w」 カァーと顔を真っ赤にして、顔を両手で覆うソロルでした。 「そのトラックに詰まれていたのが、ポラヴォーラでね!トラックの檻から 逃亡して商店街で暴れだしたわけよ!」 拳を固めて、声のトーンを一段あげて説明するフィーです。 「殺さずに生け捕りしろと言われたし、ソロルちゃんキャスト装甲つけずに 銃を撃とうとしたから銃が暴発しっちゃたり、大変だったのよーw」 顔を両手に当てたまま、顔をプルプルと横に振るソロルでした。 「ほぇほぇ〜…大変です><。」 両手に汗をかきながら、ドキドキしながら聞くユファです。 「フィー姉さん、もう説明するのやめてください。」 ソロルが涙目で訴えます。 「ごめんごめん。もうちょいあるけど、これで言わないよ!」 なでなでとソロルを撫でるフィーでした。 (ほぇほぇ…まだあるんだ…) そう思いながらも一緒に、ソロルの頭をなでるユファでした。 家に帰ってきてから2時間が経過… フィーが、マイバックから一枚のディスクを取り出します。 「じゃぁ〜ん♪ついに『ちえちたクエスト9』が発売したのよー!」 お〜と言いながら、ユファとソロルが。パチパチと拍手します。 しゅた!とソロルが手を上げました。 「…おいしいの?(*'¬')」 ぶんぶんと顔を横にふって、否定するユファ。 「ソロルさ〜ん、チェニック・チェクエアが製作した『ちえちたクエスト』知らないんですー?」 頭を両手で押さえ、考えこむソロル。 ぶすぶすぶす…と頭から煙がでてきました。 「チェニック・ちぇきゅ(ガリ」 口を両手で押さえて、悶絶するソロルです。 「ちょ!?ソロルちゃん?」 フィーが、ソロルの側にかけよります。 「舌かんだ…」 上目づかいで、涙目になるソロルでした。 ほっとした顔で、ソロルの頭をなでるフィーでした。 そして30分経過… 説明書を、ほむほむといいながら読みふけるソロルです。 「了解…食べ物じゃないんですね。」 ぽむ、と手をうつと内容を理解したみたいです。 「ソロルちゃーん、そろそろ始めるよ〜!」 とてとて、と歩いてゲーム画面に近づきます。 「んに。これをつけるのね。」 ゴーグルをかけ、両手両足にリストバンドの様なものをつければ準備完了。 「ゆっちゃん、ソロルちゃん準備はいいわね?」 フィーの掛け声と共にゲーム機に、電源が入ります。 「わぅわぅ♪」 「んに。」 ユファとソロルが返事すると同時に、キュイイインと起動音がなり始めます。 さあゲーム開始です! …ちえちたクエスト9〜星霊の守護者〜 『…はるか昔、4つの神器によって封印された魔王シエスタ。 かつて8つの大陸を支配し、世界を手中に収めし魔王…。 その魔王の封印をやぶれかかっている…。 魔王復活を阻止するため、名もなき冒険者達は冒険に旅たつ…。 「私の昼寝の邪魔をしやがって…世界を滅ぼしてやる(〜 ̄▽ ̄)〜」』 ババーンと魔王のセリフと共に高笑いが聞こえます…。 「どんな始まり方ですか…。」 ソロルがポツリとつっこみ入れるのを無視しながら、キャラ作成します。 自分達ソックリのキャラができました。 「わぅ?転送はじまりましたよぉー!」 ユファの声と共に、光に包まれながらネット空間に作られた町の中に姿を現します。 きょろきょろと周りを見回していると、すぐ近くで話し声が聞こえます。 その特徴的な喋り方と姿から、よく見慣れた人物2人だと気づきます。 「わぅわぅ♪みに姉ぇと、えりちゃんだぁー♪」 ユファが、たったったと走りながら2人に近づきます。 「あはっ♪ゆっちゃんもコレしてただねぇ〜♪^−^」 少しのんびりとした口調のツインテールの少女は、Minia。 「おぉぅ!?ゆっちゃんだー!」 赤い鎧を着たユファによく似た外見の少女は、エリス嬢。 フィーの実家、ニューデイズでその名を知らない者はいないというイェルハルト財閥。 それを纏め上げるイェルハルト家の私設部隊の一隊長を、務め上げるのが… このエリス嬢です。 か弱そうな外見からは想像できないが、同盟軍の2個小隊以上の能力を有しています。 エリス嬢の機能向上を施した、フィーの叔父ミルヴァス・イェルハルト博士がいうには。 「赤いボディーなのだから、性能は3倍でないといけない。」 との事らしいです。 「ほぇほぇ、えりちゃんが戦士で、ミニ姉ぇは遊び人ですね♪」 斧を担いだエリス嬢と、ピエロの衣装を着たMiniaが笑います。 「ふふっ♪そぅいぅ、ゆっちゃんは魔法使いだあね♪」 杖をブンブンと振り回し笑顔で答えるユファでした。 「フィーお姉ちゃんは盗賊で、ソロルちゃんは僧侶ですよー♪わぅわぅ♪」 半そで姿にミニスカートを着たフィーに、僧侶服を着たソロルが蝶を追いかけてます。 「ちょ…ちょっとー?ソロルちゃーん!?勝手にどっかいかないでー!」 全員で、ソロルをおいかけながらも冒険が始まりました。 さらに数日が経過… 海を越え、山を越え、幾多の大陸に迫る危機を退け中ボスの、神威弐式も倒しました。 「ちょwwおまwww出番これだけかよ?」 そうセリフを残し、倒れていきます。 「ほぇほぇ、後は魔王シエスタだけですね〜♪」 ユファが拳を高くあげて、お〜♪とガッツポーズをあげます。 「魔王シエスタを倒すために必要な道具は…光の玉と聖杯、破邪の剣、真理の鏡の 4神器を集めないとね!」 パシっと拳を手のひらで叩き、気合をいれるフィーです。 さらなる冒険に旅たとうとした矢先… ゴロゴロゴロ… 鼓膜をやぶくような豪音と共に、落雷が落ち砂煙が舞います。 「ふははは!よく神威を倒したな? しかし私を倒すのに、光の玉と聖杯、破邪の剣、 真理の鏡など必要ないぞ! しかも一撃で死ぬぞ!! カカッテコイヤ!!!」 魔王シエスタの怒声が大気に恐ろしく響きわたります。 その後ろから、そぉーとユファが近づき杖で一撃。 「ヤラレタ!」 バタン…と、シエスタが倒れエンディングロールが流れます。 『ついに魔王シエスタを倒した。しかしさらに第二第三のシエスタが待ち構える! 最終ボス、大魔王シエスタを君は倒せるか?』 感動の涙を流す前に、全員でツッコミが入る。 「まだ続くんかーい!」 〜ちえちたクエスト・完〜とは、いかない! |
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