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Bland New Tea☆Time♪

Bland New Tea☆Time♪

このページは、レミが書いたオリジナルPSU小説の入口となります。
(HP小説の無断転載を禁じます。)
PSU(Phantasy Star Universeの略称)は、SEGAの登録商標です。
作品の著作権は、作者にあります。
なお小説の内容は、ゲームの攻略等を示す物ではありません。
小説はオリジナル要素を、多分に含みます。ご了承の上お読みください。
ご理解頂けない場合は、ブラウザバックでお戻りください。
なお小説内に登場する企業・組織・団体は架空のもので、実在する企業・組織・団体とは無関係です。

PSU小説レミオリジナルストーリー(作者:レミ=デュナミス)pso-novel

「〜貴方は時の彼方へ〜」 
 私はサクラ。ガーディアンズ(グラール太陽系民間警備会社)の一人。
私は、粗末なベッドの上で目を覚ました。
体中が痛み、この体を起こす事すらとても辛い…。
 ガレニガレ坑道で、SEEDに感染したビースト達。
私はガーディアンズとして、生存者の救出を担っていたはずだった。
が、同盟軍は坑道内に残る全てのビーストを殺処分。
 そう、感染によるSEED化の疑いのある者を全て殺していったの。
 既に感染しているかもしれない…とは言え、まだ理性を保っているビースト達にとって、
その光景はどれ程苦痛だっただろうか。
 ビースト達は全力で抵抗した。その彼等の声を、私ははっきりと覚えている…

 『同盟軍…!お前たちはオレ達を助けに来てくれたんじゃなかったのか!?』
 『…SEED感染の疑いのある坑道内の生存者は全て殺処分しろとの命令だ。我等は従うのみ…許せ。』
 『ふざけるな…!オレ達はまだ…!ウォォォォオオオオオ!!!』

 ビースト達は次々と抵抗した。まるで同盟軍が蜂の巣をつついたかのようだった。
 危機に瀕した時のあの限界を超えた力。何よりもあの剣幕…。
それに気圧されて、先行の同盟軍は一時撤退を余儀なくされた。
 私の任務は一体何だったのだろう…。

 …今こうして体中を痛めまともに動けない状況なのは、私も大量のビースト達の攻撃を不意に受けたからだ。
 …それもそうか。あんな光景を見てしまったんじゃ、仲間以外の者を全て敵と思ってもおかしくないはずだ…。

 私が地に伏して意識が無くなる前に、私はある人を見た。
 蒼く長めの髪…長身で、全身から強大なオーラを発している女性。
ビースト達の突進を、そのオーラひとつで弾き返した。
同盟軍と同じように、次々と抵抗するビースト達を死に追いやっていた。



 …それにしても一体ここはどこなんだろう。マイルームでも無いみたいだし…。
私は痛む体を無理矢理起こして、ベッドから足を降ろし、深呼吸を何度か繰り返した。

 息を止め、周囲の音に耳を澄ませると…
端末を操作しているような、カタカタ…という音が絶え間なく聞こえてくる。
 立つのも辛いが、このままでも居られない。
私は壁に寄りかかりながらも、音のする隣の部屋へ足を進めていった。

カタカタカタカタ…。カタカタ…。
カタカタカタカタ…。カタカタ…カタ…。

 私は壁から隣の部屋を覗いた。私は自分の目を疑ったけど、どうやら間違いないみたい…。
あの時、ビーストを凄まじい力で圧倒していたあの女性が、目の前で端末を操作している。
 よく見たら普通の格好ね。ファシネスベストに、デニム。ああでも、やっぱり普通の人とは違和感がある…。
情けないけど、黙って寝てた方が良いだろうって、思ってしまった。
 でも…彼女は後ろ向きのまま、声をかけてきた。

 『…目覚めたか。』(カタカタカタ…)
 『え…?あ、いや、まだ全然、身体が痛くて…こうしてるのも、やっとで、あの…ありがとう。』
 『随分荒れている様だな。ガーディアンズ、とやら。』(カタカタ、パチッ)
 『え…あの、貴方は?』

 『…聞きたいか?』

 椅子を回し、彼女は私の目を見た。ちょっと怖いけどこの人、綺麗な顔してる。そして瞳が、赤い…。
 この時、この女性からその返事を貰う事は無かった。この後すぐに彼女の通信機が鳴ったからだ。
幼い女の子の様な声が、通信機から聞こえてくる…。

 『ぁぁ、レミ?今どこにいるー?』
 『ノエルか。モトゥブだ。実験施設の情報をかき集めていたが…やはりどれも壊れた玩具だな。』
 『そっか。あたしは今Gコロニーなんだけど…
 パルムのマシーナリー暴走から、GコロニーにまでSEEDの侵食が…。
さっき、カーツがライアと戦ってる所を見たよ。』
 『ふっ、ハウザー程度の者に落とされる様では私も苦労しなくて済みそうだな。』
 『んー解らない。リニアラインの方に走って行ったみたいだから多分コロニーの中央制御室に…。
  にしても、このままだと計算上パルムに直撃するよ…。』
 『スペースポートは機能してないのか?』
 『んー、誰も居ないぽい。皆さすがにどこかに逃げてるんじゃない。』
 『野放しか。勝手に乗ってモトゥブへ飛んで来い。我は今から戻る。』

ブツ…

 私は放っておけない事を聞いた気がする。
マシーナリーの暴走、Gコロニー侵食。ガーディアンズの私にとってはこんな所で寝てる訳にはいかない。

 『ねぇ、私をGコロニーに帰してくれない?』
 『聞いて無かったのか?少なくともGコロニーの一部は確実にパルムに落ちる。』
 『貴方もガーディアンズではないの…?!』
 『…ふっ…そんなくだらないものに我が…ッハッハッハハハハ…!』

 レミと呼ばれていたこの女性は、ガーディアンズをくだらないと言い切り、笑い始めた。
 私は数年に渡ってガーディアンズとして働いてきた。だから、すごくむかついた。
通信機で誰かが言っていた、今の悲惨な事態をもこの人は笑っている様に感じたのだから。
私は彼女への疑いを隠せない。

 『くだらないって…どういうつもりなの。貴方、今の事態に一枚噛んでるんじゃないでしょうね。』

 すると、彼女は立ち上がって私に寄ってきて、突然むなぐらを掴み上げてきた。
近くで見ると釘付けになるような赤い瞳だ。


 『…!う…!な何…!?』
 『我等とイルミナスには何の関係も無い。勿論、お前には悪いがガーディアンズとも関係は無い。
  ただガーディアンズの才能の無い集団が、
  イルミナス程度のものにああまで追い詰められるのが哀れでならないだけだ…。
  力の無い者が虚勢を張る…笑うしか無いだろう?』
 『そ、そんな…貴方にとってイルミナスは脅威ではないの…!?あ…貴方は何を…。』
 『我等はどの味方でもない。これだけで解らないか…?』

 彼女は私のむなぐらから手を離した。私はその場に傾れた。全身の痛みが増してきた…。

 『くぅ…!』
 『我等は我等の旗を振り、究極を歩んでいる…それだけの事だ。』

 彼女はそう言い放って、私を抱き起こす。そのままベッドの上に運ばれ、私は再び眠りについた…。
レミという女性の言葉は、私にはまだなにひとつ理解できない。
ただ敵でも味方でもない、それだけはなんとなく解った。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 ガーディアンズコロニーはライア達とホストルウそしてダルガン総裁の働きにより、辛うじてその存在を維持…
ダルガン総裁は死亡と判断され、ガーディアンズという組織はほぼ崩壊。
 ガーディアンズコロニーから切り離された居住区画はパルムに直撃。
ローゼノムシティを壊滅させる事となる。
そんな事が起こっていたというのに、私はこの間…ずっと眠りについていた。
 ガーディアンズという地位を持つ私はこれからどうすればいい…?
今まで精一杯働いては来たが、その結果は何もかも、無駄に終わった様なもの。

 イルミナスという存在が姿を現し始めたのは…

 私が、モトゥブに密輸されたと思われる原生生物と、謎のキャスト達を掃討しに行ったとき。
私はそこで、イーサン達によって倒されたはずのレンヴォルト・マガシと対峙したのだ。
 その時から長い間、イルミナスに関わる作戦に幾度と無く参加してきたはず。
 あの時は腹を立てて疑ってしまったが…
あの人の言うとおり、ガーディアンズは無力であったと言わざるを得ない…。

 レミという女性。あの人はどこからどこまでを知り尽くしているのだろう…。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 私が目を覚ますと、暖かい雰囲気の部屋の中に変わっていた。
大分傷がマシになって、まともに動ける程度になっているみたい。あの時から何日経ったか解らないけど…。
 目の前にニューマンの女の子が居る。パートナーマシーナリーGH420とトランプで何か遊んでいる。

 『なんかヨワヨワ!ですねご主人のこの役は…』
 『エー、早く見せてよぅ!役自体は悪くないんだケドなぁ・・・』

この声は通信機から聞こえた声…邪魔するようで悪いけど、色々聞きたい事もあるし身体を起して声をかけた。

  サクラ:『あ、あのー…ごめんなさい。こんな所で寝かせて貰って。』
  ???:『あ起きた。プーシャンプーシャン、ご飯とお飲み物をお持ちして差し上げナサイ!』
  プーシャン:『はいご主人。』

   サクラ:『プーシャン?』
  ???:『マシナリの名前だよっ。あー、キミは名前何て言うの?そういえば聞いてなかったよレミから。』
  サクラ:『レミ…。私はサクラ。名前はそのレミって人にはまだ言ってないはずだわ。』
  ???:『な〜んだ、レミは知らないから言わなかったのね。
         あたしはノエル=ノヴァリース。よろしくねー!』

程無くしてプーシャンがコルトバ料理を持ってきた。私は何日食べ物を口にせず眠っていたのだろうか。

  プーシャン:『さーたんと召し上がりなされ〜ぃ?』
  サクラ:『ありがとう…。あの、ここはどこ?マイルームっぽいけど…。』
  ノエル:『ここはオウトクのあたしの部屋。一応ガーディアンズっていう肩書きは持ってるの。だけだけど。』
  サクラ:『肩書き…ガーディアンズとしては動いていないって事?』
  ノエル:『今は動くも何も、機能してないしね。こっちにとっては好都合なんだけどさ。』
  サクラ:『好都合…?』

 私はまた、レミにかけたものと同じ疑いをノエルにかけようとしていた。
イルミナスともガーディアンズとも関係なく、我等は我等の旗を振り、究極を歩むという、レミの言葉。
どの敵でも味方でもなく、この人達なりの目標があるということなのだろうか…。
とりあえずこれを聞く前に、まずレミという人の事から聞くことにした。

  サクラ:『私、レミって人に一応助けられたみたいだけど…レミって、何者なの?』
  ノエル:『レミ=デュナミス。今もそうなんだけど、まぁ元研究員ってとこかな。
        そして、あたしに第二の命をくれた恩人。』
  サクラ:『第二の命…。』
  ノエル:『あの人が居なかったら、あたしは今ここに居ない。優しい人なんだよ、ほんとはね。』
  サクラ:『とてもそうには見えなかったけど…』
  ノエル:『キミがこうして元気になってる事自体、レミがここに連れてきたからだよ。
        ま、敵なら容赦ないからねあの人は…。
         少なくとも、敵には見られてないって事じゃない?良かったね〜。』
  サクラ:『私見たの。倒れる前に、あの人の異常な力を。あれは一体なに?』
  ノエル:『う〜ん、あの人は今となっては最強だと思うヨ。
        昔は本当にタダの、物調べるだけの研究員だったんだよ?
        色々あったんだよとにかく…レミは自分で強くなろうとして、今の力があるの。
        だからあたしも今生きている…。』
  サクラ:『命失う運命すら変える英知…。』
  ノエル:『ん〜なんか医者っぽいキャッチフレーズだけど、的を射てる。
        でも、あたしの場合、病気とかいうレベルじゃなかったの。一回死んだはずなの。
        なんであたしはこうして生きていられるのか不思議でならない。
        その時の事、レミは語ろうとしないしね。』
  サクラ:『とにかく強い人なのね。』
  ノエル:『かなわないと思うよ〜。この世界のがーでぃあんずな感じじゃ誰一人足元にも及ばないだろうね。』
  サクラ:『この世界?』
  ノエル:『口がすべったすべった!あんまり気にしなくていいよ?』


とりあえずここまでは、『レミはとにかく強く、英知を持つ人間』だと言う事…あとはレミの目的を知らなければ。


  サクラ:『あの人は、我等の旗を振り究極を歩むって言ったの。何をする気なの?』
  ノエル:『ん〜、がーでぃあんずにチクらない?チクるでしょ?教えられないかな。』
  サクラ:『…。』


 私は悩んだ。ガーディアンズを敵に回す様な事なのだろうかって。こう言うからには多分そうなんだろう。
 でも正直、私…そんな事より、興味があったの。その振る旗の意味を知りたい。
ガーディアンズがイルミナスを抑えることが出来ず、壊滅に追い込まれたのは紛れも無い事実なのだから。

  サクラ:『…言わないわ。』
  ノエル:『随分考えてたね今…。』
  サクラ:『言ったってどうしようもないのが現状でしょうし。今のガーディアンズは無力だわ。
         私はガーディアンズとしてずっとイルミナスと戦ってきた。でも…。』
  ノエル:『今現実を見て打ちひしがれてるんだね。
        でも、今のキミがレミのテロスを知れば、それはそれで追い打ちになると思う。
        今は食べるもの食べて少し精神的に落ち着いたほうが良いと思うけど。』
  サクラ:『…聞くだけでも相当な覚悟が必要なのね。わかったわ。』
  ノエル:『どうしても聞きたいなら、今夜レミがウチに来るから、直接…。
         その時までゆっくりしてればいいよ。』

 直接、か…。私は、前の事もあってレミをちょっと恐れていた。ただノエルは本当は優しいんだと言う。
 でも目指すものは私達の理解を超え、衝撃を与えるもの…?
まだまだ、解らない事ばかりね。

 …そして今更のように、自分の服が変わってることに気づいた。先の戦いで汚れてしまった服ではない。
綺麗な服が着せられている。

  サクラ:『あ、あのー、この服は…。』
  ノエル:『あー、あたしが着替えをさせて頂きました!アハハ♪』
  サクラ:『エ"ッ…!!ちょっと…!…ふぅ。まぁいいっか。ありがと…。』


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◎惑星モトゥブ・クグ砂漠◎

 見渡す限り荒野。そこに一人ポツンと一人の女が立つ。 
謎深まる女、レミ=デュナミスだ。通信機で話している。

   レミ:『…いや、もうここ一帯からは何も得られないでしょう…。遥か北の地か、あるいは…。
        マシーナリーの暴走は未だ続いている模様。
        ヘルガのマザーブレイン侵食によるAフォトンウェーブが同盟軍本部より…
        パルム広範囲に渡り、キャストを暴走させています。』


 ???:『我々はルドルフ・ランツの志に従いガーディアンズに制裁を与えただけの事…
       尊厳と誇りを奪われた平和…ヒューマンには屈辱のみが残った。これはその報復行為である。
       我々の世界を築くための道…。
       残念ながらヘルガはイーサンに倒されてしまった様だが…まぁ心配はあるまい。
       イーサンやルミアを捕えられれば、あのアークガルドも言うことを聞く人形となったのだがな…。
       同盟軍ももうじき用済みになるだろう。その時はお前があの腐れた玩具を壊しに行くがいい…。
       ヘルガはSEEDでこそあれ程の力を持つが、
       お前はヒューマンの姿でありながらそれ以上…全く驚くばかりだよ。
       お前の世界はそれ程までに強大な者ばかりなのかね…?』

   レミ:『…ありがたきお言葉。』

 ???:『…では、引き続き調査を任せる。期待しているぞレミ=デュナミス。』

   レミ:『ハッ…。』


通信は切れ、レミは通信機をしまい、夕焼け空を仰ぎ一人つぶやく。


   レミ:『ヘルガは死んだ、か…。
       我々の世界を…築くため…それは我も同じこと…。
       ふ…このバカももう少しマシな嘘をつけと言いたい所だな…。
       ルドルフなぞ、今生きているかどうか解らないしな。』

ヘルガと会話した事のあるレミの頭の中に、ヘルガの言葉が蘇ってきた…。



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  ヘルガ:(宜しくレミ=デュナミス。貴方も仲間になったのね?
        このビストニア鉱山基地は見物してみていかがだったかしら?)
     レミ:(…これがヒューマン復権の姿、と言えばいいのか?)
  ヘルガ:(その通りかもしれないわね。全ての種族の始まりはヒューマンなのよ。
         それなのに下手に頭が良くなったのか、種族平等だなんて、馬鹿みたいなこと言うわね。
         奴隷は奴隷として、機械は機械として、大人しく扱われていればいいのよ。)
    レミ:(…グラールの500年に渡る戦争の理由というのはそれか。) 
  ヘルガ:(そ。ヒューマンもさすがにかなわなくなって、キャストに支配を求めてしまったっていう、ワケ。)
    レミ:(権利・地位・財産全てを奪われたと言う事か。)
  ヘルガ:(ふふ…それよりもアナタ、私に似てるのね。そっくりさんみたい。)
    レミ:(…。)
  ヘルガ:(アナタもここに来たからには命賭けることね。私ミタイニ。)
    レミ:(…。)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 レミはそのままダグオラシティへと歩いて帰って行った。
夜にノエルのマイルームへ行く約束があった。
ノエルの話し様によってはサクラにある程度口止めをして置かなければならない。

    レミ:『ふん…間違った強さは要らん…今なら後悔してるんじゃないのか…?ヘルガよ。』


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◎夜・オウトクシティ−ノエルのマイルーム◎

 私はサクラ。
 私はノエル=ノヴァリースという子のマイルームで、お言葉に甘えていた。
私はレミという人の事をもっと知りたかった。
内容によっては阻止する…!とかではなくて、何か、単純に聞いてみたくなって。
ショック受けてしまうかもしれないっていうのも覚悟の上。食事も取らせてもらって、少し落ち着いたから…。
もうそろそろだと思うけど、なかなか帰ってこないみたい。 

   ノエル:『ちょっと遅いなぁ…』
   サクラ:『色々とやってる人なんでしょ?』
   ノエル:『何かまた面倒なこと頼まれたんじゃないだろうね…。』

 コンコン。間もなくマイルームの扉からノック音がした。なんか急に緊張してきた。
ノエルとは今日はずっと居たから大分慣れちゃってるんだけど…。ノエルがその場でプーシャンに声をかける。

   ノエル:『あーきたきた。プーシャーン開けておやりぃぃ〜?』
プーシャン:『はぃ〜?開けてやっちゃいますぅ〜。』

私とノエルは部屋だから、まだ見えない。部屋の扉越しにプーシャンの声が聞こえてくる。

プーシャン:『お疲れさまでっすお疲れさまですー!さささ、サッサ!ちょっとほこりをお払いしますよー?
         お飲み物は!…ァー、いつもの!クリムゾンワインですね!はいはーい。
         おぉ?あ、はい居ますですよ?お二人ともあっちらの部屋の中で戯れておりますー。』

シュ!部屋の扉が開いた。私は息を止めて構えていた。



  ???:『ようノエル。』
  サクラ:『え“…、同盟軍じゃ…。』
  ノエル:『ブーーー!!フォルテ!!また何しに来たの!?ほんと間悪いんだケド。』

 フォルテ。この人は現在同盟軍の軍団長を務めている唯一のヒューマン。
ヒューマンでありながら、フルエンカーツに負けず劣らずのエリート。
 同盟軍内では、その強さに惹かれるキャストも沢山居れば、
ヒューマンというだけで気に食わないキャストも沢山いる。
 何にしても、今は同盟軍も暴走が多くて、統率なんて取れない状況だろうし、フォルテも大変だろうな。
…でも何でノエルの家に来たんだろ。

 フォルテ:『飲みに来たんだよ。間悪いって何だい!運悪いとは別物かい!?』
   ノエル:『いや、これは同時に運も悪い、かも。』
       (ヤバイなぁ…あたしだけなら良かったのに!
        レミには今までずっと会わせない様にしてたのにこのままでわ…;;)
 フォルテ:『ノエル、この人は連れかい?』
   ノエル:『あ、そうそう!あたし達とはあの、アレが違うけど…うん!』
 フォルテ:『アレが違う?あぁなるほどね。解った解った。』

 何で知り合いなのか知らないけど…
 飲み物を持って部屋の中にドカっと座ってしまったフォルテ。
私はレミかと思って構えていたのに何か拍子抜けしてしまった。
 これだとこの人にも色々と聞かせる事になりそう。
同盟軍の長だけあって、レミにとっては避けたい相手かもしれないわ。こうなったら…。

  サクラ:『あ、そろそろおいとましようかな…。』
  ノエル:『エッ!あぁぁどうしよう…!』
  サクラ:(私、居住区の前でレミの事待つわ。貴方はここにいてね。)
  ノエル:(さ、さんきゅぅ;;)

 フォルテ:『あーぁ、全く同盟軍も抑制効かなくなっててどうにもこうにもいかないねぇ!腹立つよ!』
  ノエル:『ま、まぁまぁ…なんとかなりますってば!』


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◎オウトクシティ−居住区前◎

 寒い…冷たい風が身に…傷に響く…。早く来て欲しいな…。
外で、震えそうな中レミ=デュナミスを待つ事にした。今夜は一段と冷えてて、長時間居ると風邪ひきそう。
って後ろから…。

   レミ:『バカ者。傷もまだ癒えていないのに、寒い所で何を突っ立っている…?』
  サクラ:『あ、レミ…!さん。貴方こそこんな遅れて今まで何を…?』
    レミ:『余計な考え事してたものでな…気にしないでくれ。』
  サクラ:『あの…ノエルさんから少し聞いたの。ノエルさんの事とか、貴方の事とか。』
    レミ:『ほう。どこまで聞いたのやら。』
  サクラ:『本当、世話になったわ。貴方が来ていなければ助かってたかどうか解らないし。』
    レミ:『それは良かったな。』

  サクラ:『…教えて欲しいの。貴方の目的を。』
   レミ:『…なに故…』
  サクラ:『ガーディアンズには何一つ漏らすつもりはない。私自身が知りたいだけ。ねぇお願い。』

   レミ:『…よいか。お前と私は同志では無い。そう易々と聞かせる訳が無かろう。
       ガーディアンズやイルミナスごときが束になろうと脅威にはならん。
       が、我々も無益な戦いはしたくないのでな。』
  サクラ:『貴方はイルミナスのどこまでを知っているの…?』

レミは俯いて鼻で笑い、再び顔を上げて私を見つめた。

   レミ:『ふ…。……それだけは教えてやろうか。
       確かにイルミナスを知るには我が一番良いだろう。何が聞きたい。』
  サクラ:『ヒューマン原理主義イルミナスの詳しい事を。』

   レミ:『グラールがこの状況となった今…
       その内あのカール=フリードリヒ=ハウザーも出てくるだろう…。
       奴は今後、更にこの太陽系を蝕んで行く。お前達は今尚奴等の目的を把握出来ていない。
       イーサンはそれを知っているはずなのだが…
       その父親オルソン=ウェーバーは今、イルミナスに捕われている。
       これを人質に、イーサンはイルミナスから常に監視を受けている状況だ。何も喋れはしない。』
  サクラ:『…???オルソン?聞いたことあるわ。確かいつだか、ダルガン総裁から…殉職したって…。』
   レミ:『さぁな。どちらが真実かは我には関係の無いこと。
       ただオルソンが生きている事は紛れも無い事実。』
  サクラ:『じゃあ、イーサンの総裁暗殺未遂っていうのは…。』
   レミ:『イーサンはイルミナス基地でオルソンの姿を見せられ、ダルガンが嘘をついていると判断した。
        殺そうとしたが、殺せず逃げて行ったのだろう。暗殺未遂は事実だ。』

  サクラ:『貴方イーサンとイルミナス基地に行ったの…?』
   レミ:『我が来た後にイーサンが来た…と行ったところか。
       そして、今まで起きたほとんどのテロは、イルミナスのモノと思って構わない。』

 私は訳が解らなくなった。
イーサンのダルガン総裁暗殺未遂が起こる以前に、何故この人はイルミナス基地に居たのか。
そのハウザーのフルネームも、イーサンの父親の名前も、事情も、知り尽くしているじゃない。

  サクラ:『貴方…イルミナスではないの…?』
    レミ:『一番最初に言ったはずだが…?』
  サクラ:『何が目的なのッ!?』
    レミ:『あぁ…そういえばお前の名前を聞いていなかったな…。』
  サクラ:『ムッ…!サクラよっ。』

余りにふざけたタイミングで私はかなり頭に来たわ。私の事バカにしてるのかしら…。

   レミ:『…サクラよ。私をイルミナスと疑うのならば今ここで決着をつけても構わないのだぞ。』
 サクラ:『……!!!』

私の頭の中でノエルの言葉が…

  ノエル:(キミがこうして元気になってる事自体、レミがここに連れてきたからだよ。
        ま、敵なら容赦ないからねあの人は…。
        少なくとも、敵には見られてないって事じゃない?良かったね〜。)

 サクラ:『………くっ…』

   レミ:『お前は、我の敵−』

  サクラ:『いいえ。今はそう思うワケにはいかないわ。
        貴方に助けられた事は事実だし、それに、まだ聞きたいことは一杯あるの。』

   レミ:『…仕方の無い奴だ。今一度言うが易々と我々のテロスを話すことは出来ない。
       それだけがお前の目的なら諦めて帰るがいい。』


 私とレミは寒さも忘れ、暫くの間睨み合っていた…。もう真夜中だっていうのに、私もどうかしてるかな。
いっそほっとけばいいのかな、このまま。とか、色々考えていると…目の前のレミの後ろから誰かが…。
フォルテ…!とノエル…。


 フォルテ:『随分ご無沙汰じゃないか。レミ=デュナミス。ノエルの挙動も何かおかしいしねぇ。
        アンタが居るんじゃないかって思ってたよ。』
  ノエル:(うわーやっちゃった…!招きたく無かった最悪の1対1…!!;;)

え…?フォルテがレミを知っている…?うーん、やっぱりレミは素行悪いのかしら?
レミは私に背を向けて、フォルテに向かって返事を返した。


     レミ:『お前は本当にどこまでもまとわりついてくる鬱陶しい女だな…フォルテ。』
 フォルテ:『なっ…!チッ!来たのはこっちが先なんだがねぇ。
         言っておく。こうなったからにはアンタを引き続き監視し続けるよ。
         言っただろう?アンタは恐ろしい女なんだって。
        あんなチンケな研究員して、自分達の作ったサンプルの変態に殺されかけてたアンタが…
         今こうして見ると前よりも更に見違えたようだねぇ。』
     レミ:『フン。お前はお喋りになったな。優秀な部下は沢山出来たのかい?』
 フォルテ:『口の減らない女だよ!』
    レミ:『お互い様だ。』

随分と知り合っているかに見えるこの二人。過去に何かあったに違いないわね。

   レミ:『久しぶりに、我に銃を構えてくれないか。無性に見たくなったものでな。』
フォルテ:『アンタが何かしでかした時にしてやるよ。その時は避けるんじゃないよ!』


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


〜フォルテとレミのあの記憶〜 数二百年前

 『研究員全員に告ぐ。サンプル変態が棟内を暴走中。速やかに退避せよ!
  繰り返す。サンプル変態が棟内を暴走中。速やかに退避せよ!』

   レミ:『…これが惑星ラグオルの遺跡に徘徊するエネミー…
       D細胞感染によるヒューマンの…成れの果て…。』
  アウラ:『レミ=デュナミス!早く逃げろ殺されるぞ!!
       オレは他の仲間と、棟外にコイツが出るのを防ぐ。ハンターズに早く来て貰うんだ!』
   レミ:『アウラ、無茶だ!!』
  アウラ:『お前を守るためだ!!早く逃げろ!!』
   レミ:『ア、アウラ…!?』
  アウラ:『前にも言っただろう。早く研究全部終わらせて、二人でラグオルの海を見に行こうってな…』
   レミ:『…。』
  アウラ:『さぁ早く行け!!』 
   レミ:『必ず生きて戻って来てくれ…』

 レミは棟外への道を全力で走って逃げた。
 …レミの願いもむなしく、程無くしてアウラの悲痛な叫び声が聞こえ、レミの足は即座に止まった…。
振り向きざまに叫ぶ。

   レミ:『アウラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーァア…!!!』

 レミはその場に傾れこんだ。
…その声は、エネミーを呼び寄せるだけとなり、異色の足音だけがどんどん近づいてくる。
ガシ…ガシ…ガシ…!…ガシ!…ガシ!!…ガシ!!
 レミの目の前の通路からそのエネミーは姿を現した。
アウラのものと思われる血を口から滴らせながら、レミに歩み寄ってくる。

   レミ:『ア…ウラ…、アウラ…!!』

 エネミーはレミを掴み上げ、地面に叩き付けた。
もはやこのD細胞変態には、人間としての理性を何一つ残していない。
そしてこの頃のレミも、何一つ戦う術は無い…。エネミーはひたすらそれを繰り返す…。

ガシ…! ダンッ!!
   レミ:『ゲフッ…ウ…グ…ゥウ…ゲホッゲホッ!!』

ガシッ…! ズダァン!!
   レミ:『アグァ………ッ…!!ッ……ッッ!!!』

ガシ…!  ズダァン!!
   レミ:『…………………ァ……。』

 もう一撃でも食らえば即死。その一撃を食らわせるべくレミを更に掴みあげようとした瞬間…
バァンという銃声と共に、実弾がエネミーの後頭部を何度も貫いた。
エネミーは赤紫の血液を撒き散らして苦しみ、7発目を食らった所で倒れた。

 フォルテ:『ったく…!何をしてんだいこのバカインテリ共は!!いい加減にして貰いたいねぇ!』

愚痴を漏らした後、フォルテはそのライフルの照準を通して、奥で気を失っているレミを見たのだった。

 フォルテ:『バカインテリの一人だねぇ。連れて行きな!!
         応急処置後、バイオニアの牢に閉じ込めておくんだよ!
         残りは今の化け物にやられた死体を探して全て焼却しな!この研究棟も後でぶち壊す!』



 …レミは数日後、牢獄の中で目を覚ました。
フォルテはレミの目覚めを待ち構えていたらしく、鉄格子の目の前に立っていた。

 フォルテ:『起きたかい。バカインテリ。』
     レミ:『お前は…。…アウラは!…アウラはどうした!』
 フォルテ:『アウラぁ?あぁ、全ての死体は身分証明書を回収して焼却した。
        研究棟もぶち壊してやったよ。』
     レミ:『……アウラ……。』
 フォルテ:『何アウラアウラ死んだ男の事言ってんだい。
        アンタ達の自業自得だろう!ふざけてんじゃないよ!』

    レミ:『お前は…あのエネミーを…見たのだろう…。
        あれが惑星ラグオルの遺跡に眠るモノのごく一部だ…!
        あれが大量にラグオルに眠っているということなのだぞ!
        パイオニアのラグオル着陸など出来るはずがないだろう!』
 フォルテ:『遺跡から勝手に侵食中の死体を持ってきたお前達が余計に死人を増やしたんだよ。
        雑魚は黙って引っ込んでな!!
        アンタがそんなクズだから好いた男も死んでしまったんじゃないのかい?
        まぁ男も男でザコだったろうがねぇ。』

    レミ:『我等はお前達の目指すものに警告を与えているんだ…
        このままではいつまでたってもバイオニアには着陸出来ない…!何次にも災害が起こり得る…!』
 フォルテ:『まだリコ=タイレルの行方不明も明らかになっていないしねぇ。謎の多い惑星なのは確かだよ。
        だがねぇ、
        アンタ等の様な、机上の空論ばかりの何も出来ないザコに何言われる筋合いも無いんだよ!』
    レミ:『…ここから出してくれ…!』
 フォルテ:『黙りな!』

 フォルテは罵声を飛ばし、その場を去った。
 この時レミには、その身体がはちきれんばかりの悔しさと、憎悪が生まれていた。
 レミ自身が無力であった事には変わりは無い。
この事件により全てを失ってしまった事が、何よりも自身の無力さを語っていた。
レミはその後、『今までの研究を放棄。ハンターズライセンスを持ち、バイオニアの為に尽力する』
いう条件でこの牢獄から開放されることになる。
しかしフォルテは気に食わないのか、解放後すぐにレミの元に現れたのだ。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


〜フォルテとレミのあの記憶〜 約200年前 
 パイオニア・ラグオル地表転送施設前


 レミはフォースとして条件付のハンターズライセンスを取得。
条件通り、レミの持つ全てのデータ書類を焼却した。
だが、それだけでは済まなかった。勝手にお目付け役のような者がつき、それはレミの目の前に現れた。

  フォルテ:『上手い事条件を付けて開放された様だがね。アンタを信用する訳にはいかないよ。』
      レミ:『我はお前に話す事など無い。早く消えてくれないか。』
  フォルテ:『今度アンタが何かしでかしたら、容赦なく撃つ。』
      レミ:『…』

  フォルテ:『アンタは研究員の中でもかなり優秀な頭もってる様だからねぇ。
          いくらデータを全て放棄したとはいえ、 アンタの頭ん中は別物だ。
          アンタの行動を暫くは集団で監視させて貰うよ。』
      レミ:『勝手にするがいい。』

 その後暫く、レミはバイオニアに姿を現さなくなったという。彼
女は地表でひたすら己が肉体と精神を鍛え続けていたのだ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


  フォルテ:『アンタはどれだけ強くなってしまったんだい…レミ=デュナミス。
          その強さでラグオルも支配してしまうんじゃないかって噂が立っていた程だったねぇ。』
     レミ:『…。』

   サクラ:『さっきからラグオルだのバイオニアだのって、全然訳が解らないわ。何の事?』

 私はレミとフォルテに問いかけた。
でも、答えてくれそうにないばかりか、また訳の解らない事を言い出したの。
 なんか、私だけかやの外って感じ。なんか気分悪いし、途端に寒さが身に染みてきたわ。
もうイルミナスだのレミだのフォルテだのラグオルだのバイオニアだの、もうなんなわけ!?

  フォルテ:『現れたのかい?レミ=デュナミス。私もあの時、同盟軍本部から不思議な光を見ていたよ。』
      レミ:『…現れたとも。』

  フォルテ:『暗黒惑星…』
      レミ:『リュクロス。』

   サクラ:『…%?&$#!?』

ノエルが私の所にかけよってきた。私の肩をポンポン叩く。

   ノエル:『ね、帰ろう。今夜も泊まっていって。ほら、もう冷え切ってるじゃない…。
         この分だとまぁ大丈夫そうだし。ね、行こう。あとでまた聞けばいいよ。』
   サクラ:『…ええ。』

私は再びノエルのマイルームにお邪魔して、冷えた身体を温め、その内眠りに付いた。



  フォルテ:『私は何がなんだか訳が解らなかったけどねぇ。
         あの惑星は…後からアンタが昔言ってた事思い出したよ。
         別世界を繋ぐ、暗黒惑星リュクロスが存在しているって事をね。』
      レミ:『…机上の空論もバカにならんだろう?』
  フォルテ:『フン、今回だけは認めてやるさ。
         私も今でこそ同盟軍で働いて生活してるが。帰る術は無いのかい?』
      レミ:『帰りたいのか…?』

  フォルテ:『あー帰りたいね。こんな世界はまっぴらだよ!』
      レミ:『ふ…確かにそうかもしれんな。秩序の乱れた歪んだ世界だ。…リュクロスもまだ残っている。』
  フォルテ:『なら何とか出来ないのかい?』
      レミ:『…我は我の考えがあってここへ来たのだ。
         我は戻るつもりは無い。いや…リュクロスこそ我の最大の道具…。』
  フォルテ:『またなにかしでかすつもりかい。』

      レミ:『…まずはイルミナスを潰す。』
  フォルテ:『へぇぇ…とりあえずの目的は一緒って事になる訳だねぇ…信じられないよ。
         リュクロスと何の関係があるかは知らないけどね。アンタの頭んナカは理解できないよ。』

     レミ:『ここに来てまでまとわりつくのは勘弁してくれ。鬱陶しくてしょうがない。
         確かアウラも同じことを言っていたな…。』
  フォルテ:『…随分とアウラにはご執心の様だねぇ。もう6年だか100年単位前の話じゃないか。』
      レミ:『…パルムには、ラグオルとよく似た海がある…知っているか?』
  フォルテ:『あぁ、まるで同じだねあそこは。』
      レミ:『…まぁいい。今では関係の無い事だからな。』

レミはその場を立ち去ろうとした。フォルテはレミに最後に問う。

  フォルテ:『とりあえずは共同戦線と言うことなのかい?』
      レミ:『そうなるな。何十年振りだか、とうに忘れてしまったが。』
  フォルテ:『…ポルックス以来だね。ったく…思えば私等も無駄に長く生き過ぎてるね。
          アンタの力、どれだけのものになったか、しっかり見せて貰うとするよ。』

     レミ:『…。』

レミはそのままノエルの部屋へと足を進め、フォルテは振り返り、スペースポートへと去って行った。


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〜オウトクシティ・ノエルのマイルーム〜

  プーシャン:『本命お帰りなさいませ!ささサッサ!砂をお払いしますよ〜?』
       レミ:『二人とも寝たか?』
  プーシャン:『ノエルはサクラを見ている〜。』

 レミがノエルの部屋の扉を開けると、ベッドの上で眠るサクラと、それを見るノエルが居た。
ノエルは振り返りレミに微笑んで言った。

     ノエル:『…レミの事隠し続けてたんだけどね。何事も無さそうで良かったよ。
           この人かわいそうだね。帰してあげようか?家は普通にコロニーにあるみたいだし。』
       レミ:『…コイツには我等の長きに渡る戦いなど理解出来ないだろう…。』
     ノエル:『寝る前に随分気にしてたけどね、サクラ。寝ようとしなかったもん。』
       レミ:『…困った奴だ。』

レミはサクラの荷物に手をかけ、装飾の施された武器を2本取り出した。

       レミ:『これは…』
     ノエル:『いやーわかんない。カッコイイ剣だよね。』

 フォトンの刃を出すと、それはジェネラリティのあるとは思えない見事な剣だった。
 サクラはガーディアンズとしてトップクラスの実力を誇り、特に剣技においては他の追随を許さない。
この武器はサクラがガーディアンズ本部から直接譲り受けた最高峰の剣らしい。
 グラフォトンが眩しい程輝く白い刀身。もう片方はメギフォトンで刀身が構成されている。
その名もアポカリプス。
ジジジジジ…と音がして、威力も申し分ないと見える。

       レミ:『初見だ…。出力が凄まじいな…この世界では一級品なのだろう。』
     ノエル:『なかなかこの人もお強いかもしれませんねぇぇぇ。』

勿論、その剣はイーサンの持つブラックハーツをも軽く凌駕する。
レミはサクラの顔を見て少し考えたようだが…。一体…?


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
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