このページは、企画による短編小話の入口となります。
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この物語ははフィクションです。
小説内に登場する個人・企業・組織・団体は架空のもので、実在する個人・企業・組織・団体とは無関係です。
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「見えざる目」 |
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十月某日… 友達から変な噂を耳にする・・・。 「知ってる?動画投稿サイトで自分の部屋を写されてるとこあるらしいよー?」 まったく嫌な噂だ。 勝手に人の部屋を盗撮してる悪趣味なサイトなんか、見る気もない。 そんな事を考えながら聞いている。 「しかもねー、窓の外から撮影されてるんだって〜! その時、何があっても後ろを振り向かずパソコンの電源を落とせば助かるらしいよ?」 まったく馬鹿馬鹿しい。 窓の外からの盗撮なら、無用心に窓を開けたままの時に撮影されたんでしょ? しかも、何があっても後ろを振り向かずパソコンの電源をパソコン落とせば助かるとは・・・ 後ろを振り向かずってことは、ばれた犯人がすでに部屋にいて監視でもしているとでもいうのだろうか? そしてばれそうになったから、包丁やナイフでも持っていて殺しにくるとでもいうのだろうか? 実にくだらない。ふざけた噂だと思いながら、話を聞いていた。 それからしばらくして、友達と別れ家路につく。 パソコンをつけネットサーフィンを楽しみながら、ふと友達が言っていた事を思い出した。 「まさかねえ・・・」 我ながら、冗談半分、興味本位で少し調べてみる事にした。 しかし、噂だけあってそれらしいものなど見つかるはずがない。 (やっぱりガセネタか、変な噂か…。) そう思い探すのにも飽きて、カチカチとマウスを動かし動画投稿サイトで映画やアニメを楽しみながら見ていると、 再生ファイルの中に明らかに異質な物がまざっていることに気づいたのだった・・・ それは、My roomと書かれている。 普通なら見向きもしないタイトルだが、同時に表示される映像の1シーンが非常に気になってしまった。 (なんてこった…自分の部屋だ・・・・) いやまさか…と気になり、映像を再生させてみることにする。 本当に盗撮されてるなら気持ち悪いし、撮影場所を突き止めなければならない。 撮影と同時に音声も撮られているかもしれないからだ。 動画を見ながらふとおかしい事に気づく。 私の部屋は2階、撮影の位置から見てどうみても部屋の外。 空中からの撮影であるのだ。家の回りは田んぼばかりで その撮影器具を設置する場所と高さがないのである。 (おかしい・・・どうなってる?) そして友達の言っていた事が頭をよぎった。 「その時、何があっても後ろを振り向かずパソコンの電源を落とせば助かるらしいよ」 バッと撮影方向である窓の外を見るが何もない・・・ 再びパソコンのモニターに顔を向けた、その瞬間! ゴトン!ギギギ・・・・ パソコンの背後にあるクローゼットの中から物音が聞こえ中の扉が開く音が聞こえる・・・。 振り向きたい衝動にかられるが、モニターにも異変が生じた。 再生される動画の中クローゼットから何か黒いもやのような物がでてきているのだ。 背後からは、ズズズ・・・ズズズと這いずりながら近づいてくる音、モニターにはその姿が写しだされる。 体が緊張感に包まれる中再び、友達の言葉が頭をよぎるのだった。 パソコンの電源をきれば助かる! モニターの前にはすでに背後にもやがただずんで腕のようなものを、私の首にちかづけてきた。 「お前・・・見ていたのをきづいたのか・・・?」 暗くよどみにごった声でそうつぶやくのが聞こえた。 そのもやのようなものが私の首を絞めにかかると同時に、パソコンの電源をきりに落とす。 ブツン・・・パソコンの電源が切れる音と共に私の視界は闇に覆われたのだった・・・。 |
あとがき |
うとうとしてる時にみた夢ですよー 怖いと感じてもらえましたか? |