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Bland New Tea☆Time♪

Bland New Tea☆Time♪

このページは、企画による短編小話の入口となります。
(HP小説の無断転載を禁じます。)
この物語ははフィクションです。
小説内に登場する個人・企業・組織・団体は架空のもので、実在する個人・企業・組織・団体とは無関係です。
掲載されている小説の著作権は、管理人のモノです。
ご理解のうえ、お読みください。

ホラー企画第三段pso-novel

「淵からの呼び声」
黒き森…

 どこからか聞こえ絶え間なく続く声、それは絶望への始まりと終わり。
真っ白に塗られた木製の椅子に座りながらめを覚ます。
 「え…ここどこ?」
 私は突然の自体に驚きながら、立ち上がり周囲を見渡す。
鬱蒼と生い茂った木々が日光を遮り薄暗く黒々とした森がどこまでも続く…
 「なんなんだ…ここは…」
 さらに晴れる事なく霧がまとわりつくように視界を妨げる。
ただ薄気味悪い事に何の動物の鳴き声さえ聞こえぬ…
そう…ただ聞こえるのは叫び声とも呪いの呪文を歌うかの如き声が響く。
 『うぅ〜ああああ…いいぃうぇぇえあいいい…ああにぇえ…』
それはまるで、サイレンの音にも似ていた。
生きるとし生ける物すべてを呪いつくさんとするかの様に途切れる事なく続く。
 「さて…どうしたものか…」
 思案にくれ、空を見上げようにも木々が邪魔をし太陽が見えない。
ましてや獣道もなく、方向も方角さえも分からない。
 (せめて南北でも分かればなぁ…)
顎に左手を当てながら思案にくれていると、ある事を思い出した。
 (北半球では南側から日が当たる為、暖かい南側は発育が盛んで年輪の目が広く
  北側は目が詰まっているので、切り株があれば大体の方位がわかる)
というモノだった。
 もっとも木が斜面に生えていれば谷側に傾かない様に、谷側の成長が盛んになり
年輪が谷側の目が広く山側の目が詰まって育つので方角はあまり関係しない。
 「ここは平地みたいだから、その心配はなさそうね…」
 しばらく周囲を歩き、倒れた木の年輪を調べ大体の方向をつかんだ。
調べ終えた頃には、すでに日は傾きかけ薄闇の様子に変わりかけていた。
水辺の近くを見つけ、枯れ木を集め火をたき始める。
幸い、木々に実っていた木の実や山菜をとる事で食事にはありつけた。
 「明日は、木の上に登って帰る方向を決めよう。」
木々や葉を集め簡素な雨よけのテントを作りそこで睡眠をとった。


二日目…

 「…どういうこと…?」
 私は、事態を飲み込めずにいた。
初日と同様に真っ白に塗られた木製の椅子に座りながらめを覚ましたのだ。
それもまた、水辺の近くではなく昨日と同じく最初に目覚めた場所で…
いくら考えても分からなかった私は、気分を変えるためにも行動に移る。
 「木の上に登って、場所とか民家あるか確認ー!!」
 うおおお!と自分を奮い立たせる様に大声をだしながら木に登る。
周囲の木の中で一番太く、長そうなのを選び森の上にまで登りきると周囲を見た。
 どこまでもどこまでも黒く黒く続く森…。
端は見えず蜃気楼のように黒き森がゆらゆらと揺れ山すら見えない。
 「どこまでも続く平地の森…?」
 太陽はただ中天にあり、お昼を指し示していた。
お原が減っていたので幹の上に座りながら、昨日集めておいた木の実を食べる。
そして昨日眠りにつく前に気づいた事を思い出していた。
 「眠りにつく前に、あの声は収まっていたっけ…」
 あの声はなんなんだろう…?
ずっと続く声がどこから届いているのか気になり注意深く聞き取る。
森の中では、こだましどこから聞こえるのか分からなかったがここからなら分かる。
その聞こえる方向にじっと耳と目を傾ける。
 「あれは…?」
 周囲のどれよりも大きい木…その周辺だけ何故か木々が生えていない。
 「ふむ…」
 このまま闇雲に歩き続けるけ、道なき道を歩き続けるか…
それとも危険な可能性が高いが、声のする方向に歩いていくか。
 「1%でも生き残れる道があるなら、そっちを選ぶしかないか…?」
 大きな木が生えている所まで、半日も歩けばいけるだろうか?
そんな事を思いながら、木を降り歩き始める。
周囲の枝を折るなりして、元きた道の目印となる様にしながら歩き続ける。
 思えば思うほど不思議な森だ…
普通なら、何かしら生物の痕跡があってもおかしくないはずなのに何もない。
ただただ木があるのみ、木の実があるだけまだマシだ。


夕暮れ…

 「おかしい…まだ着かない?」
 だいたいの方向を思い描きながら歩いていたが、薄暗くなり危険性が増してきた。
寝床の用意もしなければならないが、木の実は歩きながら集めておいた。
 「とりあえず方向は確認しとこ」
するすると木の上に登り場所を確認する。
 「ん…あと三時間ってとこかな?」
暗闇に包まれながら考えるまた眠りにつき、同じ場所で目覚める事を恐れた私は火を焚き朝まで起きる事にした。


三日目…

 目の下にクマができあがりながらも、立ち上がり周囲を見渡す。
眠ってはいない…それは確かだ。
だが…なぜだ…なぜなのだろう?
 「なぜ、コレがここにある?」
 真っ白に塗られた木製の椅子…
 「わけわからん…」
 頭をかき、周囲を見渡す…初日と同じ風景が広がっている。
道を指し示すために折った枝さえ元通り…
 「あの木は…?」
巨大な木と声が聞こえる方向がまったく同じだということを確認し、全力で駆ける。
 「絶対、夕暮れ前にたどりつく!」
 そして…宣言通り夕暮れ前にはたどり着いた。
そこはまるで黒く濁り淀んだ空気が、どんよりと重たく体にまとわりついてきた。
巨大な木にはしめ縄が施され、邪悪な雰囲気がかもし出されていた。
 「なにここ…気持ち悪臭い…」
 血の匂いがたち込め例の声が聞こえるのは、木の前にある古びた井戸からだ。
勇気を出し、井戸に近づいていく。
近づくにつれ、ひとつだけ分かった事がある…
それは、井戸から聞こえる声が明瞭に聞こえる様になってきた事だ。
 『うう…ここから出られない…あああ…大木の上から世界の端を見て…』
井戸に近づくにつれて、井戸の中で響く声がわかり始める。
 「ねえ?誰かいるの?いたら返事して!」
勇気をだして井戸に近づき声をかける。
 『だあぁ…めぇ…井戸に近づ…ぁぁヴぇ…うあああ…』
 それは複数のしかもかなりの数の人の声であった。
大木の上?世界の端?井戸に近づく?近づくな?
 『ああああ…だああめええ…るぅぁぁぁ…大ぼくぅあ…のぼりぃい…上を見て…』
 しかしもう明瞭な答えさえ帰ってこぬ。
周囲には人々を助けるための紐も見つからず、とりあえず声の通り大木を見あげる。
 「大木の上に登り、世界の端をみろ…?」
 なんとか聞き取れる声のみを広い集め意味を考える。
その声にしたがい大木の上に登った。
 「な…なんだ…これは…」
空がおかしい…雲の流れ方でさえ異変を物語っていた。
 「世界が四角い…?」
 雲が世界の果てで直角に曲がっていく…
そして私は気づいてしまった…
太陽だと思っていたそれは、巨大な入り口…
なぜ私がここにいるのかという事を…
 私は、初日に井戸に落ちた…
それから、この世界でさ迷い続ける…
その事に気づいた時、私の手は木から離れ井戸に向かって落ちていく。
ドボン…と音と共に体が水面につくのが分かる…
私は彼らと一緒なのだ…
同じく井戸に落ちた者達…助けを求めるために井戸の淵から叫び続ける…
永遠に出られないのだろうか…
現世とあの世を妨げる境界にある世界…
淵からの呼び声が響く…「幽世の井戸の世界」…
あなたも引き込まれぬように…
あとがき
 連続して見た夢ですよー
怖いと感じてもらえましたか?

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